こうした状況に陥りたくないなら、どうすればいいのだろう。岡田さんはまず、タンパク質には1日に摂取していい目安があると話す。

活動レベルや体格の違いなどで、個人差はあるが、次の数値が目安になるそうだ。

【1日の合計摂取量の目安】
・運動習慣があまりない人:体重1kgあたり、1gまで
・筋トレなどの運動習慣がある人:体重1kgあたり、1.6~2gまで

自分の体重を参考に(画像はイメージ)
自分の体重を参考に(画像はイメージ)

例えば、体重が55kgの場合、運動していないなら1日55gまで。筋トレしているなら、1日に88~110gまでが目安。これ以上摂っても、体づくりに大きな意味はないそうだ。

「体重の数字×2gまで摂取する人は、かなりハードにトレーニングしている人に限られます」

1回の食事で摂る目安は「20g程度」

また、1回の食事で摂るタンパク質の目安は「20g程度」が基本。それ以上多く摂っても、消化・吸収しきれなかったり、腸内環境を悪化させたりするという。

覚えておきたいのは、上記した目安はどれもタンパク質のグラム数であること。プロテインは商品ごとに、タンパク質の含有量が違っている。もちろん、肉などの食べ物も同じだ。

摂取量の上限はタンパク質で考えよう(画像はイメージ)
摂取量の上限はタンパク質で考えよう(画像はイメージ)

例えば、タンパク質含有量が80%(100g当たり80g)のプロテインを30g摂取すると、30×0.8=24gのタンパク質を摂ることになる。商品パッケージの「栄養成分表示」でチェックしておきたい。

これらを踏まえると、プロテインは1日のトータルバランスを考えて飲むことが重要だが、どんなタイミングが適しているのだろうか。