種類が多くて悩んでしまうが、ダイエットやボディメイクを目指すなら、どんな視点で選べばいいのだろうか。

岡田さんは「自分の目的に合わせて選ぶことが大切です」とアドバイスする。

それぞれにメリットがある

ホエイは吸収が早く、運動の後に飲むと、傷ついた筋肉の回復をサポートしやすいそう。筋肉をつけたいなら「ホエイ」が効率的だという。

カゼインは吸収がゆっくりだが、体内にとどまりやすく満腹感がある。しばらく食事がとれないタイミングでの摂取に適しているそうだ。

ソイは植物性タンパク質を摂れるのがポイント。ビーガンやベジタリアン、食生活が肉類に偏りがちなら選択肢に入れていいそうだ。

お腹の調子も参考に(画像はイメージ)
お腹の調子も参考に(画像はイメージ)

ホエイのWPCとWPIについては、胃腸の調子を参考にしてほしいという。

「WPCを飲んでお腹がゴロゴロする、くだしてしまう人は乳糖不耐症の可能性があります。飲む量を徐々に増やす、あるいはWPIに変えると収まることもあるので、お腹の状態で選ぶのが良いと思います」

目的と合っているか確認しよう

店頭や通販サイトでプロテインを選ぶなら、商品のパッケージに注目だ。

表面や裏面にある商品説明の中で「筋肉をつけたい」「引き締めたい」「減量」といった、商品の“キャッチフレーズ”が書かれていることが多いので、自分が求める要素と合うなら試してもいいそう。

ただ、基本は「タンパク質の摂取を助ける」目的で飲むものであることは忘れないでほしい。

商品ごとに含有量が違う(画像はイメージ)
商品ごとに含有量が違う(画像はイメージ)

プロテインは商品ごとに、タンパク質の含有率が違い、WPCは70~80%、WPIは85~95%だという。ここからあまりにも下回る商品は「タンパク質を効率よく摂取する」という、目的を達成しにくくなるので要注意。

「記載されている原材料や添加物も確認して、自分にとって摂りたくない成分が含まれていないかをチェックすることも重要です」

今は美味しいプロテインも多いが…(画像はイメージ)
今は美味しいプロテインも多いが…(画像はイメージ)

プロテインは本来、少しの風味とほんのわずかな甘みしかないもの。今はフレーバーが豊富だが、添加物で香りや味、甘味を付けた商品が多いことも覚えておいてほしいという。

原材料名の欄にある「/」(スラッシュ)の前が原材料、後が添加物だというので、人工甘味料などが気になるなら参考にするといい。