2つ目は「早い段階で、応募者やその家族の情報を聞き出そうとすること」。
闇バイトの場合は応募者に逃げられないよう、名前や住所をはじめ、銀行口座やクレジットカードの番号、親の勤める会社の情報など、かなり踏み込んだ情報を聞いてくる。

大人ならそこで怪しいと分かるが、社会経験が少ない10代は「アルバイトってこんなものかな」と思い込み、疑うことなく答える可能性もあるという。

情報が1回でも相手に渡ってしまえば、リスト化され、犯罪グループから家族が脅迫されることもあるそう。
「親の会社に『子供が犯罪に手を染めたのを知っている。内緒にしてやるから金を出せ』といった連絡が入ってもおかしくはないでしょう」
求人情報に「違和感」がないか確認
子供が闇バイトに関わることを防ぎたいなら「求人情報に違和感がないかチェックする」癖をつけさせることを、鈴木さんは勧めている。
「闇バイトの求人は仕事の内容が非常に曖昧です。『物を運ぶだけの仕事』や『安全』というわりに『高収入』とうたったりします」
・一般的な常識で考えても、異常に報酬が高い
・高収入、即日払い、安全を過剰にアピール
・ダイレクトメッセージでの連絡に誘導する

こうした印象を受けるなら要注意だ。最近は募集の内容も巧妙化しているというので、上記のような傾向がなくても「怪しい」と思ったら、連絡する前に考えてみよう。会社や就業場所は実在しているか、公式のホームページを探したり、地図のアプリで確認したりしてもいい。

闇バイトの求人情報がどんなものか知っておくことも大切だ。東京都が公開している「特殊詐欺加害防止特設サイト」では、SNSで発信された求人を例として、闇バイトを見分けるクイズも掲載されており、判断力を養えるという。