子供が幼いと、自分のスマホを持たせず「親のスマホ」を貸して、動画を見せたりする人もいるだろうが、そこではさらに用心が必要。

親のSNSアカウントを使って写真や動画を投稿したり、他のユーザーにコメントを送ったりすることもあるので、親がトラブルに巻き込まれるかもしれないのだ。

知らない間に課金されていることも(画像はイメージ)
知らない間に課金されていることも(画像はイメージ)

加えて、親のスマホは「フィルタリング」(違法・有害情報との接触を防ぐ機能)が設定されていないことがほとんど。ゲームなどに多額の課金をしたりすることもあるという。

「子供が悪用するつもりがなくても、親のスマホを貸すと、トラブルになるリスクが高くなることを忘れないでください」

画面ロックで万が一の備えを

子供にスマホをよく貸すなら、本体の機能が役立つ。選んだアプリからホーム画面に移動できないようにロックを設定できるという。

iOS端末では「アクセスガイド」、Android端末では「画面の固定」または「画面のピン留め」などの名前で搭載されているので、渡す前に設定しておくと万が一の備えとなるはずだ。

スマホの指紋からパスワードを探られることも(画像はイメージ)
スマホの指紋からパスワードを探られることも(画像はイメージ)

意外な落とし穴は、スマホに付いた指紋。指紋の位置から、ロック解除のパスワードを突破しようとする子供もいるそうだ。短い数字でパスワードを設定していたりするなら、しっかりと画面を拭くようにもしたい。

炎上が疑われたら初動が大切

炎上によって「子供や家族の情報が漏れたかもしれない」と感じたらどうすればいいのか。過去の投稿が閲覧できる状態だと、掘り返されて特定に至ることもあるので、初動が大切だ。

モザイクアプローチで情報を収集される可能性もあるので、すぐに全てのSNSアカウントを「削除」することを、鈴木さんは勧める。アカウントを「非公開」にするのも選択肢だが、利用を再開した時、ネットの“特定班”に見つかってしまう可能性もあるそうだ。

弁護士に相談してもいい(画像はイメージ)
弁護士に相談してもいい(画像はイメージ)

誹謗中傷や深刻な事態となった場合は、迷わず、ネットやSNSに強い弁護士に相談しよう。