正月の食卓に欠かせない、餅。しかし、何日も続けばすっかり飽きてしまい、余らせがちではないだろうか。そこでおすすめなのが「冷凍保存」だ。とはいえ、買ってきた袋のまま冷凍庫に入れればよいわけではない。
おいしさを保つための冷凍、解凍にはコツがあるという。冷凍食品のプロであるニチレイフーズ広報部の笹嶺舞依子さんに話を聞いた。
乾燥を防いでおいしさをキープ
「餅のおいしさを保つには、冷凍中の乾燥を防ぐことが重要です」と笹嶺さん。実は、冷凍庫の中は湿度が低く、乾燥している。そのため、対策が不十分だとひび割れたり、味が劣化したりしやすいのだ。
「多少手間ではありますが、1回に食べる分ずつ小分けしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、密閉して冷凍保存していただきたいです」

この方法を実行するだけで、約1カ月間おいしさをキープできるという。
また、個別包装された餅はもともと長期保存が可能なため、基本的に冷凍保存する必要はないそうだ。賞味期限内に食べきることができない場合のみ、冷凍保存するとよい。
その場合は、個別包装の袋から取り出したうえで、空気に触れないようぴったりとラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に入れる。さらに約1カ月長持ちするという。
電子レンジ解凍でもっちり濃密食感
冷凍保存した餅をおいしく食べるには、正しい解凍方法を知っておくことも重要だ。笹嶺さんによると「冷凍した餅は、解凍方法によっていろいろな食感を楽しむことができますよ」という。