夏休みもスタートし、日々の食事作りを考えると気が重く、特に「お昼は何にしようか…」と悩む時間も増えがち。
手軽にできそうなパスタもメニューのレパートリーが限界…となりそうだ。
そこで、インスタグラムのフォロワー14万人超えで、2児のママでもある“おうちイタリア料理家”のありのママさんから、子どもが野菜も食べてくれるパスタメニューを教えてもらった。
湯切りはせずゆで汁を使う
クルーズ船の乗務員時代に出会ったイタリア人の夫と2児の子どもと暮らす、ありのママさん。コロナ禍で母国イタリアに帰ることもできず、故郷の味を恋しがる夫のために挑戦したのが本格イタリアン。
和食しか作ることのできなかった、ありのママさんからすると、本格イタリアンはハードルの高さを感じていたそうだが、義母(マンマ)らにレシピを聞くと、思っていた以上に簡単だったとのこと。
そしてマンマから聞いたレシピや、夫、SNSでも好評だったレシピを一冊にまとめた、『史上最高!おうちイタリアン』(講談社)を出版した。

そんなマンマから教わったおいしいパスタ作りのコツの一つは、「湯切りをしない」こと。
「ゆで汁の中に1.5Lの水と小さじ2杯の岩塩を入れるだけ。それをソースとしても使います。パスタをゆでたお湯は捨てがちですが、ゆで汁をソースにしてしまうのが本場のイタリア料理。ざるも不要になり、洗う手間も省けると思うとハードルが下がりました」
ゆで汁をソースに使い、特別な材料は使わない。家庭でも必ず置いてあるであろう「オリーブオイル」「塩」「チーズ」が基本となる。
本書ではさまざまなイタリア料理を取り上げているが、なかでもありのママさんが夏休みのランチにおすすめするパスタが「小松菜ベーコン」。レシピと作り方を一部抜粋・再編集して紹介する。