野菜がたっぷり入った、スープの定番「ミネストローネ」。日本では赤いトマトベースのスープが定番だが、本場のイタリアでは赤くない、そうだ。

発信を始めてから1年足らずでインスタグラムのフォロワーが14万人を超える、おうちイタリア料理家のありのママさん。

ありのママさん
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「食べるものにうるさい」というイタリア・ナポリ出身の夫も絶賛し、SNSでも好評だったレシピをまとめた『史上最高!おうちイタリアン』(講談社)を出版した。

夫や夫の義母(マンマ)から本場のイタリア料理を教えてもらったというありのママさんが、「目からウロコ」だったという料理のひとつが、本書でも取り上げている「ミネストローネ」だ。

トマトは入れるけど…

「ミネストローネはいろいろな具材が混ざったという意味で、野菜をぐつぐつと煮込むだけなのです。本場ではトマトも材料の一つとして入っていますが、赤いスープにはしません。私も気になって50人ほどのイタリア人に聞いてみたら100%、本などで紹介している作り方でした」

ミネストローネを作ろうと思ったら、トマトジュースやホールトマトなどを入れてみたりして赤い色のスープにしようとしていたが、本場の味を再現したいときは、赤くする必要はない。

本場のミネストローネ(『史上最高!おうちイタリアン』(講談社)から抜粋)
本場のミネストローネ(『史上最高!おうちイタリアン』(講談社)から抜粋)

「野菜を煮込むことでうまみも出るので、いろいろと付け足す必要もありません。コンソメもあまり使わず、味付けは塩とオリーブオイルだけ。パスタを入れたりする人もいます」

ここからは、本格「ミネストローネ」の材料とレシピを紹介する。