宮崎県有数の観光地・青島に「夜の魅力」を加えようと、期間限定のイベントが開かれている。宮崎の「食」と「神話」をPRする「ナイトタイムエコノミー事業」の一環。夜に神社の門を開けてライトアップする初の試みで、国内外に魅力を発信している。
青島神社は海幸彦・山幸彦の神話の舞台
この記事の画像(6枚)青島神社に続く参道を進むと、入り口の灯籠に灯りがともり、鳥居や狛犬もライトアップされている。ワクワク感を感じながら青島神社に入っていく。
今回のイベントは、宮崎市観光協会がインバウンドの拡大を目指して宮崎の「食」と「神話」をPRする「ナイトタイムエコノミー事業」の一環。様々なイベントで「夜の青島」の魅力を発信している。通常、夜間は入れない青島を楽しめる、特別な機会だ。
青島神社は、山幸彦で有名な彦火火出見命(ヒコホホデノミコト)と、その妻、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)などを祀っている。海幸彦・山幸彦神話の舞台として有名だ。基本的に無料で楽しめるが、青島神楽の奉納や書道パフォーマンスなど特別なイベントが行われる日は「有料エリア」が設置される。
亜熱帯植物をブルーに照らし上げる
有料日限定エリアとなっている青島神社の「元宮」。元宮に続く道に入っていくと、願掛け絵馬が温かい光でライトアップされていて、とても幻想的だ。
そして絵馬の道を抜けると、亜熱帯植物が見えてくる。青島には自生植物が226種類あり、このうち熱帯・亜熱帯植物は27種類。ヤシ科の「ビロウ」が約5000本自生していて、樹齢も350年を超えるものが多く残っている。青島の亜熱帯性植物群落は北半球の北限にあたり、国の特別天然記念物にも指定されている貴重なものだ。
日中はジャングルの中のような雰囲気だが、ブルーにライトアップされ、迫力を感じるとともにロマンティックな雰囲気も感じられる。
亜熱帯植物の道を抜けると見えてくるのが、青島神社の元宮。島の中央に位置している。地中から弥生時代の土器も出土しているという。
青島のライトアップは2024年11月17日まで。期間中には、青島の食や歴史を感じるイベントも開催される。イベントの詳細は宮崎観光協会のホームページやSNSで確認を。
(テレビ宮崎)