衆院選岐阜4区で落選した自民党の金子俊平前議員が、選挙期間中にスタッフの女性の胸を触るなどのわいせつな行為をしていたことが分かりました。金子前議員は書面で謝罪のコメントをしましたが、会見などを開く予定はないということです。
■選挙戦のさなかに…車内で“わいせつ行為”
10月27日の衆議院選挙で、岐阜4区での落選が確実となった自民党の金子俊平前議員(46)は、集まった支援者に頭を下げました。
自民・岐阜4区落選・金子俊平前議員(10月27日):
力不足に至り、この選挙結果になったことを、重ねてお詫びを申し上げます。
対立候補に大差をつけられ、比例での復活もなりませんでしたが、謝罪を求められるのは落選だけに留まりませんでした。
<金子前議員のコメント>
相手の方に対し、心から謝罪の意を表明いたします。
深く傷つけたことを反省し、心からのお詫びを申し上げました。
関係者によると、金子前議員は10月25日、移動中の車の中で陣営スタッフの女性に卑わいな言葉をかけたうえ、胸を触るわいせつ行為をしたといいます。
■書面で謝罪コメントも…本人は“雲隠れ”
選挙中のわいせつ行為といえば、かつて横山ノック大阪府知事が、選挙カーの中での女子大学生に対する強制わいせつの罪で有罪判決を受けた事件もあります。
自民党への逆風で厳しい情勢が伝えられた選挙戦のさなか、一体何があったのでしょうか。
10月30日、改めて岐阜県高山市の事務所を訪ねると、対応した女性は「誰もいないので」と話すのみでした。
金子前議員はコメントを出したきり、会見を開く予定もないといいます。
■父から“世襲”も…今後の政治活動は「未定」
金子前議員は国交大臣などを務めた父・一義氏の地盤を継いで2017年に初当選し、財務政務官などを務めてきましたが、今後の政治活動については決まっていないとしています。
地元の有権者からも厳しい声が聞かれました。
有権者A:
有権者として残念なことだなと思いました。行為そのものが許されないことかなと。
有権者B:
気の毒やけど、身から出たさびやわな。しょうがないよね。熱も入っとらんなと思って、今回は自分で(苦戦が)分かっとるんかなと思った。
自民党岐阜県連の村下貴夫幹事長は「やってはいけないことをした。会長と相談の上、厳正な対応を検討する」とコメントしています。
(東海テレビ)