10月27日に投開票が行われた衆議院選挙。熊本県内の小選挙区では自民党の前職4人が議席を守った。一方、候補者のすみわけを行った県内野党ですが、比例復活もかなわず議席獲得とはならなかった。
熊本1区は前防衛相・木原稔さん
熊本1区は、自民党・前職の木原稔さんが立憲民主党と参政党の新人を破り、6回目の当選を果たした。
この記事の画像(14枚)木原さんは「皆さんの代表としてこのバッジをお預かりする。その重みと責任を感じながら、しっかりと一日一日を無駄にすることなく誠実に謙虚に頑張ることを誓う」と喜びの声を述べた。
当選から一夜明けた28日朝、木原さんは自身の『政治活動の原点』と呼ぶ熊本市にかかる大甲橋に立ち、新たなスタートを切った。
木原さんは記者から「ゆっくり眠れた?」と聞かれると、「全体の議席の状況が気になって、今日が一番、寝不足です」と述べた。
また、「何がこういう結果をもたらしたのかについて、真摯に捉えて改善しないといけない」と話し、「私が(選挙戦で)話したことを実行していく。それが衆院選における代議士として選ばれた私の責任だと思うし、政策的なことはあるが、最終的には『誇れる国に』ということに向けて頑張っていきたい」と6期目の抱負を述べた。
西野太亮さんは当選翌日も辻立ち
熊本2区は、自民党・前職の西野太亮さんが参政党と共産党の新人2人に大差をつけ、2回目の当選を果たした。
西野さんは「時には大胆に勝負できる、度胸のあるそういう政治家になっていきたい。その政治家を目指して、その先に日本、古里・熊本の持続可能な発展を目指して、日々、精進を重ねていきたい」と喜びの声を述べた。
当選から一夜明けた28日朝、西野さんは3年前、初当選した日の翌朝と同じ場所で辻立ちを行った。
西野さんは「皆さまの期待に応えるためにもしっかりと仕事をしていかなければならない。その決意を新たにしているところだ」と述べ、終始、引き締まった表情でマイクを握った西野さん。
自民党と公明党が議席を大きく減らし、与党が過半数を割り込んだ衆院選の結果について、「政治とカネ、政治資金の不記載の問題に対する不信感、批判というのは根深いものがあった。大変重く受け止めているし、これからどういったことをやらないといけないのか、信頼回復に向けてやるべきことは何なのか、そこをしっかり考え、それを実行に移していくことが重要」と述べた。
自民党・国対委員長の坂本哲志さん
熊本3区、自民・前職で党の国対委員長を務める坂本哲志さんは、8回目の当選確実の瞬間を東京・永田町で迎えた。陣営の幹部らが集まった益城町の会場にはリモートで参加し、画面越しに万歳三唱を行った。
社民党と参政党の新人を寄せ付けず、盤石な組織力で8回目の当選を果たした坂本さん、投開票当日の夜はTKUの番組への生出演の合間に党本部に出向き、森山幹事長らと協議するなど、執行部として対応に追われていた。
坂本さんは「国民の皆さんの厳しい審判が下ったので謙虚に受け止め、緊張感を持って当たらなければいけない。とりわけ国会対策委員長を仰せつかっているので、国会を国民の皆さんに分かるような形で動かしていく、その責任の重さをつくづく感じている」と述べた。
熊本4区は元総務相・金子恭之さん
熊本4区は自民党・前職の金子恭之さんが立憲民主党の新人と日本維新の会の元職を破り、9回目の当選を果たした。
県内で最も広い選挙区で、12日間で3415キロ走り抜けた金子さん、21ある市町村のトップや推薦する公明党などの友好団体が支援する盤石の体制で選挙を戦った。
金子さんは「『地域の繁栄なくして国の繁栄なし』と地域が国を支えているという(政治理念の)原点を基に、8期24年間の経験を生かして、地域づくり、国づくりに頑張りたい」と喜びの声を述べた。
一方で、金子さんは自民党の『政治とカネ』の問題について、「しっかりと先頭に立って政治改革を成し遂げ、国民の信頼を取り戻したい」と述べた。
(テレビ熊本)