10月22日、高知市中心部で起きた強盗致傷事件。逃げた容疑者2人を取り押さえたのは、30代の男性2人でした。高知さんさんテレビは犯人逮捕に貢献した男性2人から事件の一部始終を聞くことができました。
Tシャツ脱ぎ逃走…事件の一部始終
22日午前1時過ぎの高知市帯屋町の防犯カメラが捉えた映像。

画面奥の2人が強盗致傷事件の容疑者で、背中を見せている通りかかった男性が容疑者を取り押さえようとしているのが確認できる。
容疑者の逮捕に貢献した高知市の自営業・田所大治郎さん(32)と会社役員の栗林真也さん(30)がさんさんテレビの取材に応じ、事件の一部始終を語ってくれた。

栗林真也さん:
殴る蹴るの暴行を、2人で1人を一方的に暴行していた。被害者が横たわっているところに顔に蹴りをした。(Q.被害者の様子は?)結構ぐったりした感じ。

田所さんと栗林さんは高知市帯屋町の商店街で、40代男性を暴行する容疑者の男2人を目撃。やめるよう声をかけると2人が逃げたため追いかけた。
よくよく話を聞くと、倒れている被害者が「財布をとられた」と語ったという。

逃走から2~3分後、現場から数百メートル離れた大丸の北側の路地で田所さんが男2人を捕まえた。しかし、田所さんに取り押さえられた容疑者は、スルリとTシャツを脱ぎ捨てて逃走したという。

田所さんは「あれは自ら脱いだ。逃げるために脱いで僕が服をつかんでいたので。脱いで逃げようとしたので」と語る。

しかし、逃走した後、なぜか再び現場へ戻る容疑者。そして、さらにもみ合いとなり容疑者2人とも上半身がほとんど裸の状態に。

栗林さんは「激しく抵抗したので、倒したというより羽交い絞め的な感じで動かないようにした」という。
栗林さんの通報で駆け付けた警察が、香川・高松市の佐々木夢翔容疑者(27)と寺内浩輝容疑者(29)を逮捕。24日午前、強盗致傷の疑いで送検した。容疑者2人は被害者から財布を奪い取っていた。
栗林真也さん:
細い路地で2人をつかまえた時に、財布をとったことは認める、その財布は返すから許してくれみたいなことは財布を出して言っていた。

田所さんと栗林さんは、容疑者から取り返した財布を被害者に届けた。
田所さんは「とっさの行動だったので、何もそんなに深く考えていなかったが、財布も持ち主の元に返ったので良かった」と語っている。
(高知さんさんテレビ)