11月1日~3日にフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、フランス大会が行われた。

日本女子は、樋口新葉が2位、住吉りをんが3位、三原舞依は7位だった。

男子は島田高志郎が2位、そして友野一希が5位で終えた。

GPシリーズ初戦の友野は、ショート3位で折り返し、迎えたフリーで4回転ジャンプに転倒があるも演技をまとめ5位でおえた。

全日本の順位が及ぼした影響

2023年の全日本選手権、友野は総合6位だった。

大阪出身の友野は、応援する阪神タイガースの日本一の勢いに乗り「アレ」を目指して挑んだ。

そのために目標を表彰台からトップに変え、ショート6位で最終滑走の第1滑走として登場した。

2023年全日本は総合6位だった
2023年全日本は総合6位だった
この記事の画像(15枚)

自信たっぷりの表現力にラストピースとする4回転ジャンプがはまるかが、友野にとって大きな分かれ道だった。

そして、そのキーとなる3本を組み込んだ4回転ジャンプを全て着氷させた。

勢いそのままに演技を終えると会場のボルテージが最高潮になった。

フィニッシュ後に観客の拍手を聞き入る友野(2023年全日本)
フィニッシュ後に観客の拍手を聞き入る友野(2023年全日本)

しかし、その後の佐藤駿、三浦佳生、鍵山優真、山本草太、そして引退した宇野昌磨さん全員がミスをほとんどしない近年まれに見る史上最高の戦いが繰り広げられ、激しい表彰台争いとなった。

その夜、チャンピオンシップス派遣のリリースが出たが、総合6位の友野の名前はなかった。