69歳の女性が殺害され、16歳の少年4人と指示役とみられる20代の夫婦が逮捕された事件。
取材を進めると、指示役夫婦の素顔が見えてきました。
十字架のネックレスを身に付け、笑顔で自撮りをする女。
栃木・上三川町の強盗殺人事件で指示役の1人とみられている竹前美結容疑者(25)です。
美結容疑者の小学校時代の文集には「私は『自分を表現すること』『相手を大切にすること』『元気に体づくりをする』ということの3つのことを学びました。相手を大切にするということは、相手を傷つけない言葉を使ったり、行動したりすることです」と書かれていました。
学生時代、バレエや吹奏楽などにも力を入れ、明るくて活発な印象だったという美結容疑者。
昔の美結容疑者を知る人からは「事件が信じられない」という声が広がっていました。
辺りをうかがうように警察署の階段を下りようとする眼鏡をかけた男。
美結容疑者の夫・竹前海斗容疑者(28)です。
羽田空港で逮捕された海斗容疑者は、事件後、海外逃亡を図っていたとみられています。
19日朝、勾留質問に向かう際の様子は、眼鏡をたくし上げ、両手で顔を隠していました。
一方、妻・美結容疑者の19日朝の様子は、メッシュが入った長い髪を束ね、カメラに気づくと一度は目を伏せますが、すぐに目線を上げ、眉間にしわを寄せながら車の中へ。
この夫婦が実行役とされる高校生4人にどのような指示を送ったのか、関わりの一端が少しずつ明らかになってきました。
一連の犯行について、実行役とみられる高校生の一部が“竹前容疑者夫婦に頼まれてやった”という趣旨の供述をしているという今回の事件。
捜査関係者への取材によりますと、竹前容疑者夫婦は一部の実行犯の高校生とは面識があったとみられるといいます。
そして事件当日、金品を奪う目的で富山英子さんの家に向かう前に、竹前容疑者夫婦と実行犯の高校生が一度集まり、犯行の準備を行ったとみられています。
指示役とされる海斗容疑者と美結容疑者はどのような人物だったのか、FNNは美結容疑者の地元・長野県内を取材しました。
指示役の1人とされる美結容疑者は、高校までは長野県内で暮らしていたといいます。
美結容疑者を知る人は「子供の頃は、明るく活発な子で、習い事のバレエを頑張っていた。悪い友だちがいるような感じは全然なくて、事件を信じられない」と語りました。
小学校時代の文集では、「東京での社会科見学が心に残った」とつづり、「人任せにせず自分から進んでやることが大切だ」とも書き記していました。
近所の人によりますと、その後、関東方面の大学に進学したとみられる美結容疑者。
数カ月前、再びその姿を見るようになったという知人は「数カ月前に赤ちゃんを抱えた姿も目撃している」と話しています。
実家の周辺では、美結容疑者が夫の海斗容疑者らしき人物と一緒にいる様子も目撃されていました。
周辺住民:
男は丸刈りに黒縁メガネ。(美結容疑者は)金髪で派手という感じでもないけど、どちらかというとちょっとやんちゃっぽいかな。
美結容疑者の同級生の間では、結婚後の交友関係などを心配する声も上がっていたといいます。
そして、現在、容疑者夫婦が暮らしている神奈川・横浜市内の自宅周辺では、海斗容疑者とみられる人物が原付バイクに乗った男性と口論になっている様子が目撃されていました。
調べに対し、それぞれ「自分たちは関係ない」と容疑を否認している竹前容疑者夫婦。
匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」が関わっているとみられる今回の事件。
警察は、夫婦の背後にさらに上位の指示役がいたとみて調べています。