ダニのピークは通常、梅雨から夏にかけてやってくる。専門家は“長期化する猛暑”による今年ならではの危険性について指摘する。
「掃除機だけでは、ダニの駆除効果は見込めない」
ダニの生態に詳しい五箇公一氏:
この暑さと湿気が続けばダニの発生は長く続く。アレルギー症状をもたらすことが問題となる。
これからの季節、気を付けなければいけないのがダニが要因となる「アレルギー」。
では、家のどんな場所にダニは潜んでいるのか?
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」担当者:
ソファー、座布団、ゴザ、カーペットなど布繊維にダニは発生しやすい。
汗の皮脂など栄養にして増殖するといい、布団やカーペットなど、人の皮脂や汗がたまりやすい場所を好むという。
また、子供などが触れる機会の多い「ぬいぐるみ」にも注意が必要。掃除をしてもらうとタオルに汚れが付着した。
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」担当者:
汚れがタオルに付く。皮脂になってるので、ダニのえさになっている。
では今からできる家庭での効果的な対策とは?掃除機をかけたり、天日干しをする人も多いと思うが…。
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」担当者:
なかなか掃除機だけでは、ダニを取り除くのは難しい。
掃除機だけではダニの駆除効果は見込めないという。
実験映像を見ると、掃除機でダニの死骸や糞などは吸いとれているが、ダニが吸い込まれないよう繊維にしがみつき、すべてのダニを吸い取ることはできないことが分かった。
一方、天日干しの場合、太陽が当たっている布団の表面温度は高くなるものの、光に敏感なダニは光の当たらない内部へ逃げてしまう。
では、どのような対策が効果的なのだろうか?
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」担当者:
ダニを死滅させてから、掃除機で吸い取るのが効果的。(家庭の場合は)スチームアイロンを使い、先端にタオル。少し離して、20秒ほど当てる。そのあと掃除機で吸い込むといいです。
その他、布団乾燥機の熱でダニを死滅させ、吸い取るのも効果的だという。
では、ダニに実際に刺されてしまった場合、どう見分けることができるのだろうか?
ダニの生態に詳しい五箇公一氏:
かまれたところが赤く腫れ、複数点々といった形が出たらダニを疑っていい。
ダニに刺された可能性やアレルギー症状が出た時は、すぐに病院を受診するべきと呼びかけている。
(「イット!」 9月10日放送より)