福島県須賀川市で、新たなローカルパン「唐パン」が誕生した。地元6社が協力し、創業当時から愛される唐揚げと名物の玄米パンをコラボレーション。斬新なアイデアは、社長たちの飲み会がきっかけだった。地域の誇りとなる新名物として期待が高まる。

新しいご当地パンが誕生

2024年9月2日に須賀川市役所で開かれた、新商品の発表会。
披露されたのは、亀饅と割烹阿部など須賀川市内の6社が開発した「唐(から)パン」だ。

須賀川市の新ローカルパン「唐パン」(380円)
須賀川市の新ローカルパン「唐パン」(380円)
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唐パンとは…唐揚げが入った玄米パンの略で、試食した大寺正晃市長も「おいしい」と太鼓判を押した。

試食した須賀川市の大寺正晃市長
試食した須賀川市の大寺正晃市長

誕生のきっかけは飲み会

斬新な一品は、もともと交流が深い地元の社長6人が開いた飲み会で、人気商品をコラボしたらどうかという会話から生まれた。

誕生のきっかけは社長たちの飲み会
誕生のきっかけは社長たちの飲み会

亀饅の鈴木茂雄社長は「異業種が集まった飲み会で、我々専門職と違って固定観念のないアイデアが生まれた。本当に面白い商品だなと思います」と話す。

亀饅の鈴木茂雄社長
亀饅の鈴木茂雄社長

自慢の味をそのままに改良も

「唐パン」には、割烹阿部で創業当時から愛されている唐揚げと秘伝のタレが使われている。阿部弘文社長は「食べた際に上手く噛み切れるように、切れ目を数ヵ所入れて、ほぐれるようにした」と話す。

創業当時から愛される割烹阿部の唐揚げ
創業当時から愛される割烹阿部の唐揚げ

出来上がった唐揚げは、亀慢の工場に運ばれ、玄米パンの生地に包まれる工程に入る。玄米パンは亀饅の看板商品で、地元産のコシヒカリ一等米を使用した生地で唐揚げを包み、蒸し上げて完成だ。

大きな唐揚げを玄米パンの生地で包む
大きな唐揚げを玄米パンの生地で包む

馴染みの味のコラボに市民も期待

人気店のコラボ商品に、地元の人も「両方とも、小さい時から食べている。地元の名産なので、その2つが一緒になるという事はすごく楽しみ」「いろんな方に食べに来て欲しい」と期待を寄せる。

地元も期待を寄せる「唐パン」
地元も期待を寄せる「唐パン」

割烹阿部の阿部弘文社長は「須賀川市民にとって、唐パンが誇りを持って地元の名物だと言ってもらえるような商品にしたい。県外の方には、須賀川にはこんなものあるんだなって認知してもらえたら」と語る。

割烹阿部の阿部弘文社長
割烹阿部の阿部弘文社長

須賀川市を代表する新たな名物へ!
「唐パン」は2024年9月12日から、かめまん本店や割烹阿部などで販売される予定だ。

(福島テレビ)

福島テレビ
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