9月12日に告示が迫る、自民総裁選。

この記事の画像(12枚)

高市早苗 経済安保相(63)が、9月9日に自民党総裁選への立候補表明の記者会見を行うと発表しました。

保守派を代表する一人で、安倍元総理大臣との関係が深かった、高市氏。
3年前の前回の総裁選にも、安倍元総理らの支援を受けて出馬。結果は3位と敗れはしたものの、議員票では岸田総理に次ぐ票を獲得しました。

1993年に衆議院選挙で初当選を果たし、2006年第一次安倍内閣で初入閣。
2012年には女性として初めての自民党政調会長に就任するなど順調に実績を重ねてきました。

目標とする政治家は、“鉄の女”と呼ばれたイギリス初の女性首相・マーガレット・サッチャー元首相。

8月に夏休み中の子どもたちを大臣室に招いた際には、子どもたちに自身の仕事をこう話していました。

高市早苗 経済安保相:
私がやっている仕事、アニメとか漫画とかゲームとか日本食とか、いろいろ日本が世界中で評価されているもの。これを世界中にもっともっと広げていこうっていう仕事とかね。
それから経済安全保障ってあるけど、これ例えば、何年か前にね、手術とかで使うお薬が海外から原料を輸入していたので、足りなくなっちゃうっていうようなことがあったので、日本の国内でちゃんと作れるようにしていこうというようなお仕事だったり。

子どもたちから「子どもの頃の夢は」と問われると…。

高市早苗 経済安保相:
ん~小学校4年生までは、“お習字の先生”になりたいと思っていました。でも…すごく字が下手です。残念。なぜか、今、政治家になって大臣の仕事をしています。

FNNが、8月に行った「次の自民党総裁にふさわしい人」という世論調査では、女性の議員の中では1位、全体でも小泉氏、石破氏に次ぐ3位に入った高市氏。

安倍元総理の後ろ盾がなくなった今、果たして、初の女性総裁誕生となるでしょうか。

「国家」か「個人」か支持層の選択は?

ジャーナリスト岩田明子氏によると、高市氏の強みは、「高い政策力・答弁力・経験値」があげられ、弱みは、「安倍晋三元総理という後ろ盾を失い、議員票に不安がある」ことだといいます

岩田氏は、「討論会などで答弁力を生かせれば、議員票につながる可能性もある」と指摘します。

橋下徹氏:
自民党の考え方が、今候補者が2つのグループに分かれていて、高市さんは「国家を全面的に出す、伝統的な価値観を全面的に出す」ですから、選択的夫婦別姓は反対ですし、おそらく同性婚も反対になると思います。
一方で、河野さんや小泉さん、茂木さんは、選択的夫婦別姓とかも賛成で、「個人」というものを全面に出す。最後、自民党支持層がどちらの方を選ぶかというところで、高市さんは安倍さんという看板を引き継ごうと思っているんですけど、自民党支持層がどちらを選ぶかですよね、「国家」なのか「個人」なのか。
(めざまし8 9月2日放送)