◆パリオリンピック・フェンシング男子エペ個人決勝(28日・グラン・パレ)

フェンシング男子エペ個人決勝で、日本の加納虹輝(26)が地元フランスの英雄、ヤニック・ボレル(35)に15ー9で勝利。21年東京五輪団体優勝、22年世界選手権団体3位の加納が、日本選手初の同種目メダル獲得を最高の色で決めた。

第一ピリオドは、1分が経過した時点で両者ポイントなしでイエローカードが出される展開となるが、その後、決勝最初の得点は加納が取る。2点目も同じく加納が取り、この時点で2ポイントリード。次のポイントはボレルにはいるも加納が3点目。その後すぐにボレルが2点目を取り、3ー2で加納1点リード。そのまま3ー2で加納1ポイントリードのまま第一ピリオドが終了した。

第二ピリオドも、最初の得点は加納で4ー2とする。。その後、残り2分10秒でボレルがポイントを取るが、その後、立て続けに加納がポイントを取り返す。残り48秒で両者突きの後、加納がポイントを取り、8ー4で加納の4ポイントリードとなる。

流れを嫌ったボレルは剣を交換し、最初のポイントはボレルにはいる。8ー5で加納のリードは3ポイントとなるも、残り6秒の場面で加納がポイントを取り返し9ー5でリードを広げ第二ピリオドが終了した。

加納4点リードで非常に有利な展開で始まった最終第三ピリオド、最初のポイントは同時突きとなり10ー6。その後、加納が連続でポイントを取り12ー6とリードを大きく6点に広げる。その次のポイントはボレルが取るも、その後に同時突きが2回続き14ー9とし、最後の15点目も果敢に攻めた加納が取り勝負を決めた。

準決勝ではハンガリーのティボル・アンドラシュフィに延長の末、14ー13で劇的勝利をおさめ、同種目日本選手初のメダル獲得を確定させた加納は、決勝でもその勢いそのままに一気に世界の頂点へとのぼりつめた。

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プライムオンライン編集部
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