なお、普通は気にならない程度のにおいを嗅いだだけで様々な症状が出る「嗅覚過敏症」の人の中には、柔軟剤のにおいを嗅くことによって生じる頭痛や動悸などの症状のほか、皮膚の症状や咳込んだりするアレルギー症状の出る人が多くいる。理由は、嗅覚過敏症の人の中には、イソシアネートのアレルギーを持っている人が含まれる可能性があるためだという。
職業性アレルギーの原因にも
「実は、イソシアネートは職業性アレルギーの原因になる化学物質として、医学の世界では有名なのです」
代表的な例は、ベランダなどの防水工事に使われる溶剤に含まれるイソシアネートを吸引するうちに、喘息を発症するケースだ。
イソシアネートのアレルギーは、一般的なアレルギーと同様、抗原(アレルゲン)による刺激を受け続けると発症するリスクが上がっていく。そして誰でも発症する可能性がある。特に、花粉症やハウスダストなど、すでに何らかのアレルギーがある人は発症するリスクが高いという。
「こうした化学物質が使われているにもかかわらず、“香料”の原材料には成分表示の義務がないので、国民はあまり知らないのが現状なのです。さらに、マイクロカプセルは分解されず自然界の中にそのまま残ってしまうため、環境汚染の原因にもなっています」
柔軟剤をやめるか無香料に
では、イソシアネートによるアレルギーの疑いがある場合はどうしたらいいのか。
「一般のアレルギー症状(例えば花粉症)と同様に、アレルゲンから離れることです。血液検査でイソシアネート類に対するアレルギーの有無はわかるので、疑わしい方は検査を受けるとよいでしょう」

