鍋物やキムチなど、日々の食卓で最もなじみ深い野菜の1つ、白菜。
その世界最大の生産国・中国で25日、取材班が目撃したのは店頭に並んだ白菜を廃棄する様子でした。
実はいま、ある薬品漬けの白菜が中国で確認され、周辺国にまで波紋が広がる事態になっています。
事の発端は中国のあるブロガーが8月22日、中国のSNSに投稿した動画でした。
河北省で撮影されたこの動画では、白菜の出荷業者が収穫した白菜を何かの液体に浸した後に、トラックに積み込む様子を記録。
この時、業者は液体に白菜をつけると鮮度が2~3日保てると話していました。
実はこの液体、化学物質のホルムアルデヒドが入っていることが後に判明。
防腐作用があり、その溶液は生物の標本などに使われる一方、人体には発がん性があるとも指摘されています。
この動画が中国国内で大きな反響を呼ぶと、共産党の機関紙・人民日報は「ホルムアルデヒド白菜」「消費者の命や健康を完全に無視」と、白菜をホルムアルデヒドに漬けた行為について当局が事実と確認したと報じ、問題のある白菜の流通を厳重に食い止めるとしています。
異変は、大きく育った白菜が並ぶ街中の市場にも現れていました。
上海市内の青果市場では、たくさん野菜が並んでいますが、今回の報道を受けて白菜を捨てていました。
もちろん、この白菜がホルムアルデヒド白菜である根拠はどこにもありませんが、この騒動を受け、白菜が全く売れなくなったといいます。
上海市民は「政府が管理を強化してくれればそれでいい。私たちはこうした問題を自分で見つけられないので」「(白菜を)もう絶対に買いません。中国の食品安全か管理の厳しさの面では他の国に遠く及ばないわ」などと話しました。
このホルムアルデヒド白菜を巡る騒動は中国国内にとどまらず、キムチが国民食の、韓国にも飛び火していました。
ソウル市民は「私たちが普段お店などに行くと、中国産の白菜キムチも多いので心配が大きい」「店としては心配になるけど、使わないわけにはいかない」などと話しました。
今後、気になるのは日本への影響です。
厚生労働省は問題の白菜が日本に入ってきていないか確認中としたうえで「ホルムアルデヒドは食品に使っていいものではない。普通では考えられないので、それを対象に(検査を)やっていない」とコメントしました。
中国からの報告を受け、必要な対応をとっていきたいとしています。
