今週末6月2日(日)、東京5週連続GIのラストを飾る安田記念が行われる。芝1600mで行われる安田記念は“上半期のマイル王決定戦”に位置づけられる。
今年は香港馬も参戦し、週末の東京競馬場は最高潮の盛り上がりを見せる。
香港G1馬2頭が参戦
香港から2頭のG1馬が先週5月21日(火)、決戦の地である東京競馬場に到着した。
この記事の画像(11枚)大注目は、“香港最強馬”ロマンチックウォリアー(セン6)だ。
G1・7勝を誇り、現在G1で4連勝中と6歳になった今も充実期を迎えている。
G1での7勝は全て中距離戦ということもあり、今回、マイル経験の浅さや左回りなど様々な不安があるも、チャプシン・シャム調教師(63)は会見で不安を一蹴した。
――左回りへの適性
左回りのオーストラリアG1・コックスプレートも勝利しているので、左回りについては心配していません。
――ロマンチックウォリアーの強み
ジェームズ・マクドナルド騎手が乗ることですね。
チャプシン・シャム調教師が信頼を置くオーストラリアの名手ジェームズ・マクドナルド騎手(32)はロマンチックウォリアーの強さについて語った。
――1600mへの適性
適応能力に優れた馬でいろいろなペースについていける。1600mだからといって大きな問題はないと思います。特に、東京競馬場は馬場が硬く、速いスピードが出やすいということで、馬場適性もあると思います。
――ロマンチックウォリアーの強み
チャプシン・シャム調教師の調教を受けているところですね(笑)。スピードを維持できるところや闘争心の強さがロマンチックウォリアーの強みです。
――意気込み
ロマンチックウォリアーと来日できて嬉しく思います。日本のファンだけでなく、世界中のファンにアピールできるよう日曜日、いい走りを見せたいですね。
もう1頭の香港G1馬のヴォイッジバブル(セン6)は、ハイレベルな香港のマイル戦線で活躍しており、決して侮ることのできない1頭だ。
★5月28日(火)の調教映像はコチラから
今年3月に行われた高松宮記念・GIでも、香港から参戦したビクターザウィナーが3着に入ったということもあり、今週末、香港馬2頭が馬券争いに加わる可能性は高い。
迎え撃つ日本の精鋭マイラーたち
香港からの刺客を迎え撃つ日本馬も粒揃いだ。
2022年マイルチャンピオンシップ(以下、マイルCS)・GIの覇者セリフォス(牡5)は、2022年の安田記念で4着、去年は2着と戴冠まであと一歩に迫っている。
海外遠征明けの去年とは違い、この安田記念に照準を絞ったローテーションで3度目の正直に挑む。
同じく3度目の安田記念挑戦となるソウルラッシュ(牡6)は、4月のマイラーズC・GⅡで重賞3勝目を挙げた。
去年のマイルCS(2着)でコンビを組んだ名手、モレイラ騎手との再タッグで初の悲願を狙う。
他にも、そのソウルラッシュを去年のマイルCSで破り、悲願のタイトルを獲得したナミュール(牝5)。
福永祐一厩舎に転厩後、京王杯スプリングC・GⅡで4着と復活の兆しを見せたGIホースのダノンスコーピオン(牡5)らも参戦する。
そして5月31日(金)、注目の枠順が確定した。
香港最強馬ロマンチックウォリアーは4枠7番、同じく香港から参戦のヴォイッジバブルは7枠15番、日本馬セリフォスは8枠17番、ソウルラッシュは5枠10番からのスタートとなった。
第74回 安田記念(GI)
東京競馬場・芝1600m
1枠1番 カテドラル(牡8・斎藤 新)
1枠2番 ガイアフォース(牡5・長岡 禎仁)
2枠3番 レッドモンレーヴ(牡5・横山 和生)
2枠4番 ジオグリフ(牡5・北村 宏司)
3枠5番 ナミュール(牝5・武 豊)
3枠6番 ドーブネ(牡5・菱田 裕二)
4枠7番 ロマンチックウォリアー(セン6・J.マクドナルド)
4枠8番 エアロロノア(セン7・幸 英明)
5枠9番 パラレルヴィジョン(牡5・C.ルメール)
5枠10番 ソウルラッシュ(牡6・J.モレイラ)
6枠11番 ウインカーネリアン(牡7・三浦 皇成)
6枠12番 フィアスプライド(牝6・坂井 瑠星)
7枠13番 ステラヴェローチェ(牡6・横山 典弘)
7枠14番 コレペティトール(牡4・岩田 康誠)
7枠15番 ヴォイッジバブル(セン6・Z.パートン)
8枠16番 エルトンバローズ(牡4・西村 淳也)
8枠17番 セリフォス(牡5・川田 将雅)
8枠18番 ダノンスコーピオン(牡5・戸崎 圭太)
東京5週連続GIの最終戦、安田記念。
強豪香港馬か、日本馬の意地か。
安田記念は、6月2日(日)15時40分に発走する。
みんなのKEIBA 安田記念・GI
6月2日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html