自由気ままな子ヒツジにお母さんは大忙し?東武動物公園の公式X(@tobuzoo7)の動画が話題になっている。

(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
この記事の画像(10枚)

「仔ヒツジの出勤チャレンジ!」とのコメントとともに投稿されたのは、ヒツジが夜間を過ごす寝室から、展示場に移動する様子を撮影した動画。

画面手前の柵の中に次々と飛び込んで“出勤”していくのは、「サフォーク」と呼ばれる種類のヒツジの群れで、その中には小柄な子ヒツジの姿も見える。

無事“出勤”成功!(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
無事“出勤”成功!(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

やがてヒツジの列は途切れ、続いては「コリデール」種のヒツジが展示場へと移動を開始した。

彼らの移動も終わり、無事に全頭が“出勤”できたかと思いきや、少し遅れて飛び出てきたのはサフォーク種の子ヒツジ!

飼育員が慌てて後を追うものの、1頭だけ展示場とは逆の方向に駆け出して、すっかり迷子になってしまった様子だ。

飼育員さんもあたふた(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
飼育員さんもあたふた(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

そんな時、展示場から飛び出してきたのは、大人のヒツジと子ヒツジ。

実はこの2頭、迷子になった子ヒツジのお母さんと兄弟だそうで、迷子の子ヒツジも2頭の姿を見るとハッとした様子で立ち止まった。

“お迎え”に行くお母さんと兄弟ヒツジ(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
“お迎え”に行くお母さんと兄弟ヒツジ(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

その後、お母さんヒツジのリードで、3頭は今度こそ無事に“出勤”を終えたのだった。

(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

この動画に「迎えに行ったらちゃんと付いてくる!!親子だね〜!」「ママ迎えに来た!なんか感動」といったコメントが寄せられ、投稿の表示数は31万回を超えている(6月3日現在)。

ほっこりする親子の一幕だが、子ヒツジはいつもこんな風に“迷子”になってしまう?普段からお母さんヒツジは2頭のことを気にかけている?東武動物公園の担当者にお話を聞いた。

最近は「まっすぐ出勤」できるように

――動画のヒツジについて教えて

仔ヒツジは、4月17日生まれの「ポッキー」と「リッツ」、どちらもオスです。母親の名前は「キャラメル」です。

動画の時点ではまだ名前が決まっていなかった2頭(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
動画の時点ではまだ名前が決まっていなかった2頭(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

――子ヒツジがこんな風に“迷子”になってしまうことはよくあるの?

生後1週間(動画撮影時がちょうど生後1週間)ほどは迷子になる事も多かったですが、生後8日以降はまっすぐ出勤できるようになりました。

頼れるお母さんの「キャラメル」ちゃん(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
頼れるお母さんの「キャラメル」ちゃん(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

――子ヒツジ2頭は普段、どんな風に過ごしているの?

日中は、2頭で日陰で並んで休んでいることが多いです。

お母さんにくっつく2頭(公式TikTok@tobuzooより)
お母さんにくっつく2頭(公式TikTok@tobuzooより)

――お母さんはそんな2頭の事を普段から気にかけている?

仔ヒツジは、母ヒツジの後を追うようにして過ごしています。母ヒツジも仔ヒツジを気にしながら、一緒に歩いてみたりと、行動を共にしています。

生まれたばかりの2頭とキャラメルちゃん(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)
生まれたばかりの2頭とキャラメルちゃん(東武動物公園公式X @tobuzoo7より)

――親子のやりとりがほほえましい動画だったが、来場者にはヒツジのどんな姿を見てほしい?

仔ヒツジは離乳も近づき、青草を食べ始めています。青草や乾草を一生懸命食べる姿を見てほしいです。

普段から2頭を気にかけているというキャラメルちゃんは、この日もかわいい子どもからのSOSを感じ取って、すぐに駆けつけたのだろう。

ちなみに、大人のヒツジも「コリデール種がサフォーク種の展示場に入ってしまう」といった“出勤ミス”をすることがあるそう。まだまだ子どものポッキーくん、リッツくんもそんなかわいい失敗を繰り返してすくすく成長するのだろう。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。