「マウスピース歯科矯正の実質無料」をうたい、顧客との間で返金トラブルになっていた会社の社長らが、別の会社の社債の購入を無登録で募った疑いで警視庁に逮捕された。

被害総額は80億円にのぼるとみられている。

「ザ・グランシールド」社長の中村佳敬容疑者(46)とコンサル業の「トラステール」社長の高橋章容疑者(61)ら8人は、「トラステール」社債の購入を無登録で募り、あわせて1億3000万円を不正に集めた疑いで逮捕された。

中村容疑者らは、出資者に「元本は保証 年利20%」とうたい勧誘していた。

社債を購入した30代女性:
(集めたお金は)病院の運営に使われます。で、真ん中に保険会社と契約しているので、安全度は保証されていますというところですね。

ーー 支払いはありそう?
社債を購入した30代女性:
ないですね

8人は、約1300人の出資者から80億円を違法に集めたとみられている。

中村容疑者が経営する「ザ・グランシールド」は、「マウスピースによる歯科矯正が実質無料になる」とモニターを募集していたが、顧客からは、約束された返金がないとして訴訟を起こされていた。