【ヴィクトリアマイル】武豊騎手「1600mでは日本を代表する馬」　マイルGI覇者ナミュールと新コンビで春の女王決定戦に挑む

今週末５月12日（日）、東京競馬場（芝1600m）でヴィクトリアマイル・GIが行われる。

秋のエリザベス女王杯・GⅠと同様、牝馬のみが出走可能なＧIレースということもあり、このヴィクトリアマイルは「春の女王決定戦」とも位置付けられている。

近年は、ＧI9勝のアーモンドアイや短距離ＧI６勝のグランアレグリア、さらには白毛のアイドル・ソダシといった名牝らが勝利を飾っている。

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今年、春の女王に輝くのは一体どの馬か。

マイル女王は”レジェンド”とコンビ

去年11月のマイルチャンピオンシップ（以下、マイルCS）・ＧI。8度目のＧI挑戦にして悲願の初タイトルを手にしたのがナミュール（牝5）。

12月には香港マイル・Ｇ1で初の海外遠征に挑戦。3着に敗れるもハイレベルな地元の香港馬を相手に地力を見せた。

そして、今年3月のドバイターフ・G1では僅差の2着。海外でも善戦を続け、充実一途をたどるナミュールが国内でＧI2勝目を狙う。

今回初めてコンビを組む“レジェンド”武豊騎手（55）はナミュールの持つ“マイル適性”に魅力を感じている。

――ナミュールについて
最後の直線の切れ味はすごいものを持っているなと。去年マイルCSを勝っているように、この距離（1600m）では日本を代表する馬。ドバイターフでも勝ったかと思わせるレースでしたし、世界トップレベルの実力の持ち主だと思います。

――マイルCSに続き国内ＧI連覇へ
マイルCSは衝撃的な強さでしたし、あのようなレースがまたできればと思います。

――意気込みを
これだけの馬を依頼していただいたので、それに応えたいという思いは強いですし、何とか勝ちたいです。

国内に舞台を移しての牝馬同士の対決。ＧI馬の意地を見せ、春の女王に輝くか。

“リバティ世代” ＧI初タイトルへ

現在4歳のいわゆる“リバティアイランド世代”から初タイトルを狙う馬が多数参戦する。

中でも注目は、去年のローズS・ＧⅡで日本レコード（1分43秒0）を叩き出したマスクトディーヴァ（牝4）。

牝馬3冠最終戦の秋華賞・ＧIではリバティアイランドの2着に屈するも、上がり（ラスト600ｍ）タイムはそのリバティアイランドを上回った。

今回も前走の阪神牝馬S・ＧⅡでマスクトディーヴァを勝利に導いたジョアン・モレイラ騎手（40）が手綱を握る。世代屈指の豪脚で初のＧIタイトル獲得となるか。

ウンブライル（牝４）は去年のNHKマイルカップ・ＧIでアタマ差の2着。前走の阪神牝馬ステークスではマスクドディーヴァに半馬身差の2着と、重賞未勝利ながらGIを勝つだけの実力は備わっている。

ハーパー（牝４）は去年の牝馬3冠レース、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着。エリザベス女王杯でも3着に入るなど、牝馬限定のＧIレースで好成績を残している。

コンクシェル（牝４）は3勝クラス、中山牝馬ステークス・GⅢと連勝中。

多くの“リバティアイランド世代”の４歳勢が悲願の初タイトルを狙っている。

そして10日（金）注目の枠順が確定。

ナミュールは6枠10番、マスクトディーヴァは4枠6番からのスタートとなった。

第19回　ヴィクトリアマイル（GI）
東京競馬場・芝1600m
1枠1番　ライラック（牝５・戸崎圭太）
2枠2番　フィアスプライド（牝６・C.ルメール）
2枠3番　スタニングローズ（牝５・西村淳也）
3枠4番　コンクシェル（牝４・岩田望来）
3枠5番　ウンブライル（牝４・川田将雅）
4枠6番　マスクトディーヴァ（牝４・J.モレイラ）
4枠7番　ハーパー（牝４・池添謙一）
5枠8番　サウンドビバーチェ（牝５・松山弘平）
5枠9番　テンハッピーローズ（牝６・津村明秀）
6枠10番　ナミュール（牝５・武豊）
6枠11番　ルージュリナージュ（牝５・横山和生）
7枠12番　キタウイング（牝４・杉原誠人）
7枠13番　モリアーナ（牝４・横山典弘）
8枠14番　フィールシンパシー（牝５・横山琉人）
8枠15番　ドゥアイズ（牝４・鮫島克駿）