SNSに表示されたジャノメミシンの偽広告による被害が相次いでいる。日本最大級のハンドメイドイベントとのコラボ品と称し割引価格で購入させる手口で、届いた商品はおもちゃ同然のミシンだったという。3月は入園・入学準備でミシン需要が高まる時期で、業者がその時期を狙っているとみられている。
偽広告で届いたのはおもちゃのようなミシン
生活に身近な商品をターゲットにした、SNSを通じて被害が広がる「偽広告」問題。

今回、新たな被害報告が寄せられたのは「ミシン」の偽広告だ。この季節に被害が増える、“ある理由”が見えてきた。
被害に遭った女性:
金具の部分が全部プラスチックなんです。すぐ糸が絡んだりして、とても使えるようなものではなかったです。
被害を訴えるのは、秋田市に住む70代の女性だ。

画面には「ジャノメの電子制御ミシン」と表示され、ハンドメイドホビーの日本最大級のイベント「日本ホビーショー」とコラボした「限定商品」とのうたい文句が並んでいた。
被害に遭った女性:
私はジャノメだと思って買いました。そんな初心者ではないので、ミシンのことは結構詳しいんです。広告では3万9800円だったのが、1万2800円ということで、安いと思って買いました。
ところが届いた商品は、おもちゃのようなミシンだったという。

被害に遭った女性:
試し縫いもできなかったから、全然スピードも調整できないし子供のおもちゃにしても危ないですね。今はやりの詐欺かなと思いました。説明書にはジャノメの文字は全然ありませんでした。
女性は返金を求め、業者にメールで問い合わせをしているが返信はないという。

SNSで表示されたミシンの偽広告動画には、これまでの偽広告と同様、日本語がおかしな点があった。
偽広告:
日常の補修やハンドメイドに最適です。今(コン)ご注文いただくと、安心の3年補償付き。

取材班が向かったのは、東京都内の手芸用品専門店「新宿オカダヤ本店」。
取材班:
ジャノメと書いてあるミシンも売られています。
ジャノメミシンの特徴について聞いた。
新宿オカダヤ本店内 新宿ミシンコーナー・茂木曜喜代表:
ジャノメは数年前に創業100周年、brotherやJUKIと“御三家”として有名です。どのメーカーもそうだが、必ずロゴが入っている。「ジャノメ」と。

製品の赤いロゴマークが目印のジャノメは、日本のミシンメーカーの“御三家”として知られる老舗。今回の偽広告動画を見てもらった。
新宿オカダヤ本店内 新宿ミシンコーナー・茂木曜喜代表:
これはジャノメじゃないですよね。安いミシンでよくある形。実売価格で3000円〜4000円とか。
春の入園シーズン狙った偽広告に注意喚起
一方、手芸が趣味という人に偽広告について話を聞いた。

手芸が趣味の客:
機能がたくさんついている感じですね。自分でも見ながらポチってする可能性があるので気をつけたいと思います。
ジャノメは公式HPで「偽広告とは一切関係ない」として、購入しないよう注意を呼びかけている。
また、コラボ商品だとして偽広告に名前を使われた「日本ホビーショー事務局」も一切関係がないとした上で、公式HPで「偽広告・詐欺サイトに注意」との注意喚起を掲載している。

イット!の取材に対し、ホビーショー事務局は「2026年のイベントは5月開催のため、現在行っている限定販売やキャンペーンは一切ない」としている。
チケットなどもSNSなどの広告から直接購入せず、公式サイトを経由してほしいとしている。

また、ジャノメミシンの名を勝手に使った別の偽通販サイトによる被害も出ている。
「子供と裁縫がしたかった」という40代のAさんは、近所の手芸店で7万2000円で販売されていたジャノメミシンを見つけ、もっと安いものがないかとネット通販サイトを検索していた。

すると、同じミシンが2万円で販売されていたため、すぐに購入を決め2万円を送金した。しかし、商品は届かなかったという。

今、ミシンの詐欺被害を訴える声が相次ぐ背景には「春」という季節が関係しているのでは、との声も上がっている。
被害に遭った女性:
今の時期的に幼稚園や小学校の袋物とか作るから、ミシンが一番必要な時期なんですよね。買う人も多いからたぶん(偽広告は)それを狙ってやってると思います。
(「イット!」3月16日放送より)
