鹿児島・大崎町「くにの松原キャンプ場」にある予約困難のバンガローが増設し、新たに10棟目が完成。また近隣の温泉施設も約9カ月ぶりに営業を再開。大崎町はキャンプ場に温泉と観光客を迎える準備が整い、観光客の誘致に期待が高まっている。

エアコンにシャワー Wi-Fiまで完備

九州の東側を結ぶ東九州自動車道を南に下り、鹿児島県・大隅半島の大崎インターで降りて5分ほど車を走らせた距離に、「くにの松原キャンプ場」がある。

スーパーやコンビニエンスストアが近くにあるため、キャンプ場としては比較的便利な場所にあるが、いったん足を踏み入れると、青空に映える松林が広がり、春ゼミの鳴き声が響き渡る。

「くにの松原キャンプ場」の様子
「くにの松原キャンプ場」の様子
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管理人の堀之内裕行さんは、「セミの声や海の潮騒など、自然の静けさを満喫できる。また松林の香りは精神安定効果があるので、ゆっくり自分の時間を過ごすことができる」と魅力を教えてくれた。

中でも人気なのが、年間100件以上の予約待ちがあるというバンガローだ。

できるだけ多くの人に利用してもらおうと数年前から増設を進め、ゴールデンウィークを前に、10棟目となるバンガローが完成した。家族4人用という新しいバンガローを堀之内さんに案内してもらった。

新しいバンガローの内観
新しいバンガローの内観

まず目を引いたのは、バリアフリー対応であることだ。スロープもあるため、車いすの人も利用しやすい設計となっている。またエアコンやシャワーが完備されWi-Fiまであった。これなら、アウトドアにチャレンジしたいという初心者にもおすすめだ(料金は1棟1泊8800円~)。

ゴールデンウィークはほぼ予約で埋まっているが、夏休みはこれからの予約が可能だ。8月1日以降の予約が、5月1日からスタートするという。

夏休み期間中は子ども用のプールも人気で、例年、1万人を超える利用者が訪れる。

堀之内さんは「家族で旅行を準備するところからキャンプは始まる」と語り、早めの計画を勧めている。

道の駅の温泉施設 待望の再開

一方、「くにの松原キャンプ場」から2kmほど離れた場所にある「道の駅 くにの松原おおさき」も人気の観光スポットだ。

道の駅といってもホテルや物産館、イベント広場など多様な施設が集まっているが、2024年の観光の目玉は、施設の手直しなどで9カ月間ほど休業し、3月再開した「温泉」だ。

「道の駅 くにの松原おおさき」の温泉施設でくつろぐ客
「道の駅 くにの松原おおさき」の温泉施設でくつろぐ客

入浴料は燃料費の高騰で50円値上がり(回数券を除く)したが、それでもワンコインの500円で利用することができる。この日も、のんびりと温泉を楽しむ県外観光客の姿がみられた。

夏休みのかき入れ時を見据えて、大崎町はキャンプ場に温泉と、観光客を迎える準備が整い、観光客の誘致に期待が高まっている。

(鹿児島テレビ)

鹿児島テレビ
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