今週末3月24日(日)、2024年春GIの始まりを告げる高松宮記念(芝・1200m)が中京競馬場で行われる。

現スプリント女王に、実績十分な快速馬たち、さらには外国馬も参戦で、大激戦が予想される。

スプリント界統一へ 女王・ママコチャ

中心は、GI3勝を挙げ、“純白の女王”と人気を博したソダシの妹・ママコチャ(牝5)。

2022年 ヴィクトリアマイルを制した”純白の女王" ソダシ
2022年 ヴィクトリアマイルを制した”純白の女王" ソダシ
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ママコチャは去年10月のスプリンターズS(GI)を制すると、2023年の最優秀スプリンターにも輝いた。

スプリント女王として挑んだ前走、1400m戦の阪神カップ(GⅡ)では、伸びを欠いて5着と人気を裏切る結果となったが、1200m戦では2戦1勝、2着1回と安定した成績を残している。

2023年 最優秀スプリンターに輝いた ママコチャ
2023年 最優秀スプリンターに輝いた ママコチャ

高い適性を示す距離に決戦の場を戻し、高松宮記念とスプリンターSの「スプリントGI・ダブル制覇」となれば、史上8頭目の快挙となる。

鞍上は継続騎乗となる川田将雅騎手(38)。

ママコチャに騎乗する 川田将雅騎手(38)
ママコチャに騎乗する 川田将雅騎手(38)

調教を見た様子について「元気いっぱいだった。最優秀短距離馬をいただいた馬。それにふさわしいレースをしなければならない立場」と語った。

最終追い切りに臨む ママコチャ
最終追い切りに臨む ママコチャ

白くない“白毛一族”が、高松宮記念で新たな伝説を作るか。

「打倒女王」に燃える快速馬たち

打倒・ママコチャを狙う快速馬たち。

その筆頭はキーンランドC(GⅢ)やシルクロードS(GⅢ)など、重賞4勝を挙げているナムラクレア(牝5)だ。

2023年 キーンランドCを制した ナムラクレア
2023年 キーンランドCを制した ナムラクレア

ナムラクレアはデビュー当初から高い能力を示し、挑んだ重賞14戦の成績は4勝、2着4回、3着3回と好成績。

去年のスプリンターズS(GI)でもママコチャ、マッドクールに次ぐ3着と、トップレベルでも結果を残している。

ナムラクレアに騎乗する 浜中俊騎手(35)
ナムラクレアに騎乗する 浜中俊騎手(35)

主戦の浜中俊騎手(35)は「『ナムラクレアをなんとかGI馬に』、と思ってやってきているので、いいレースができるように頑張りたい」と気合いは十分。

7度目のGI挑戦で悲願のタイトル奪取なるか。

愛されるメイケイエール ラストラン

競馬ファンから絶大な人気を集めるメイケイエール(牝6)がいよいよフィナーレを迎える。

2022年 セントウルSで重賞6勝目を挙げた メイケイエール
2022年 セントウルSで重賞6勝目を挙げた メイケイエール

メイケイエールはGIレースは未勝利ながら、重賞は現役最多の6勝をマーク。

ラストランで手綱を取るのは、池添謙一騎手(44)。“人馬一体”の走りでフィナーレを勝利で飾ることができるか。

6年ぶりに外国馬も参戦

今年は香港からセンテナリースプリントカップ(G1)を制したビクターザウィナー(セン6・K.リョン)が参戦する。

中京競馬場で追い切りをする ビクターザウィナー
中京競馬場で追い切りをする ビクターザウィナー

外国馬が高松宮記念に出走するのは6年ぶり。

決戦の舞台、中京競馬場に到着後も調整は順調。左回りの競馬場に出走するのは今回が初めてとなるが、日本の競馬ファンにどんな走りをみせてくれるのか。

今年も“大荒れ決着”となるか

高松宮記念はGIレースの中でも波乱決着になることが多く、去年の3連単の払い戻しは66万8280円。

2022年は278万4560円、2020年は21万7720円、さらに2019年は449万7470円と、近年は高額払い戻しの決着となっている。果たして今年も波乱が起こるのか。

電撃の1200m決戦。高松宮記念は、3月24日(日)15時40分に発走する。 

みんなのKEIBA 高松宮記念・GI 
3月24日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html 
 

みんなのKEIBA
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フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/竹俣紅 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります