山形・大石田町は、町民交流センター「虹のプラザ」の使用料の一部、約62万円を紛失したと発表した。横領や窃盗などを裏付ける決定的な証拠はなく、62万円は担当職員など4人で負担するという。

ルール守らず…甘い金庫管理

大石田町の庄子中町長は、会見で「多くの皆さまにご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

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施設の使用料の紛失は、大石田町の町民交流センター「虹のプラザ」で発覚した。町によると、2021年10月から2023年3月までの1年半の間に、利用者が支払った使用料の一部、約62万円が町の会計に入金されておらず、紛失したことが分かったという。

「虹のプラザ」は、多目的ホールや会議室・調理室などを備えた施設で、誰でも利用することができ、使用料は基本的に窓口で直接支払うことになっている。受け取った使用料は、その日ごとの担当職員1人がまとめて手提げ金庫に入れておくルールだった。

手提げ金庫は鍵がかかるタイプだが、鍵をかけないままキャビネットに入れ、キャビネットの鍵をかけていたという。ただし、そのキャビネットの鍵は、事務室の職員なら誰でも分かる場所に置かれていた。

大石田町・本多諭教育長:
原因を調査しましたが決定的な証拠が見つからず、横領や盗難なども疑われるので警察にも相談しましたが、物的な証拠がないものは捜査が難しいとの返答。

町では再発防止策として、使用料と町への入金額が合致しているかの確認を今後、3重に行うなどチェック態勢を強化するという。紛失した62万円は、教育長や当時の担当職員など4人で負担して町に弁償するとしている。

(さくらんぼテレビ)

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