13日、和歌山県串本町では延期となっていた小型ロケットの打ち上げが行われた。
この記事の画像(4枚)ロケット「カイロス」は、13日午前11時1分に打ち上げられたが、直後に爆発。 打ち上げは失敗に終わった。
【映像】ロケット「カイロス」発射後爆発「飛行中断措置」延期続き6度目の正直も打ち上げ成功ならず
■ロケット搭載の「自立飛行安定システム」が不具合を感知 詳細は対策本部で調査中
午後2時から行われた会見で打ち上げを担う企業「スペースワン」の豊田正和社長は、「5秒後、飛行中断の措置、原因については対策本部を立ち上げて現在調査中です。しかしながら、我々はこの結果を前向きに捉えて次の挑戦に臨みたいと思っています」と語り、対策本部で原因を究明し、次回の打ち上げを成功に導く意向であることを明らかにした。
また、スペースワンによると、ロケットに搭載された「自立飛行安定システム」が不具合を感知し、ロケット自ら「飛行中断措置」を実施し、爆発したということで、不具合の具体的な内容については現在調査中だ。
「カイロス」は全長18メートルの小型ロケットで、「時間を味方につけて市場を制する」という思いでギリシャ神話に出てくる時間の神「カイロス」から名付けられた。
民間の発射場からの打ち上げは日本で初めてで、搭載している政府の小型衛星の軌道投入に成功すれば、民間単独ではこちらも国内で初めてだった。
当初、3月9日に打ち上げが予定されていたが、安全確保のための警戒海域に船舶が残っていたため、打ち上げが13日に延期されていた。