【映像】ロケット「カイロス」発射後爆発「飛行中断措置」延期続き6度目の正直も打ち上げ成功ならず

13日、和歌山県串本町では延期となっていた小型ロケットの打ち上げが行われた。

ロケット「カイロス」は、13日午前11時ごろ打ち上げられたが、直後爆発し、打ち上げは失敗に終わった。

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■飛行中断措置を実行 詳細を調査中

打ち上げを担う企業「スペースワン」は、「飛行中断措置」を行ったと発表している。 詳細については、調査中だという。13日午後1時半から、スペースワンは会見を行い、失敗の原因について発表する予定だ。

■ギリシャ神話の神「カイロス」から名付けられる

「カイロス」は全長18メートルの小型ロケットで、「時間を味方につけて市場を制する」という思いでギリシャ神話に出てくる時間の神「カイロス」から名付けられた。 民間の発射場からの打ち上げは日本で初めてで、搭載している政府の小型衛星の軌道投入に成功すれば、民間単独ではこちらも国内で初めてだった。当初、3月9日に打ち上げが予定されていたが、安全確保のための警戒海域に船舶が残っていたため延期された。

■本州最南端の町が最先端の町になることを期待していた

発射場のある和歌山県串本町は、人口およそ1万4000人の本州最南端の町。発射場を作るためには、半径1キロ以内の民有地を買い取って、立ち退いてもらう必要があったが、最終的に15人の町民が立ち退きを受け入れた。

ある住民は「小さい子供はおらんし、小学校でも12名です。もう全校で12名なんです。若い方が少しでもこっちに移転してきてくれたら」と話し、ロケット最先端の町になることで高齢化と人口減少が進む町が少しでも元気になることを期待していた。

関西テレビ
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