いよいよ今週末18日(日)、2024年最初のGIレース・フェブラリーステークスが東京競馬場(ダート1600m)で行われる。

絶対王者が不在も多彩なメンバーが集まり、大混戦が予想される。

2024年最初のGIを制し、新たなダート王に名乗りをあげるのは果たして。

時は来た 初のGⅠタイトル奪取へ

去年のフェブラリーSの覇者レモンポップ(牡5・出走時)は12月のチャンピオンズカップ(GI)も制し、2023年度最優秀ダート馬に輝いた。

同一年JRAダートGI完全制覇を果たしたレモンポップ
同一年JRAダートGI完全制覇を果たしたレモンポップ
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そして、去年12月の「ダート競馬の総決算」レース、東京大賞典(GI)を制したウシュバテソーロ(牡6・出走時)はドバイワールドカップ(G1)を制した功績が認められ、JRA特別賞を受賞。

東京大賞典を連覇したウシュバテソーロ
東京大賞典を連覇したウシュバテソーロ

日本のダート界を引っ張るこの2頭が勝利したチャンピオンズカップ、東京大賞典でともに2・3着だったのが、今回出走するウィルソンテソーロ(牡5)とドゥラエレーデ(牡4)だ。

ウィルソンテソーロはダート転向後、4連勝でオープン入り。その後は、交流重賞を3連勝し、力をつけてきた。

前々走のチャンピオンズカップでは前が残る展開の中、一頭追い込んでの2着。前走の東京大賞典では、初の逃げで2着に食い込んだ。自在性が広がった今こそ新たなダート王へ。

最終追い切りに臨むウィルソンテソーロ
最終追い切りに臨むウィルソンテソーロ

一方のドゥラエレーデは芝&ダートの“二刀流”を目指す。

芝ではホープフルステークス(GI)を制しているが、ダートではチャンピオンズカップ・東京大賞典ともに3着と、ダートGI制覇まであと一歩のところまで来ている。

ホープフルSを制したドゥラエレーデ
ホープフルSを制したドゥラエレーデ

今回の鞍上は短期免許で来日し、今週末から騎乗するバウルジャン・ムルザバエフ騎手(31)。

ムルザバエフ騎手とは3戦コンビを組み、そのすべてがGIレースで、好成績をあげている(ホープフルS=1着、チャンピオンズC=3着、東京大賞典=3着)。

バウルジャン・ムルザバエフ騎手(31)
バウルジャン・ムルザバエフ騎手(31)

最高の相棒を鞍上にドゥラエレーデはダートGIも制し、“二刀流”馬となれるのか。

地方競馬から”3頭の刺客”

1995年から指定交流競走となり、中央の馬だけでなく地方馬も参加することができるようになったフェブラリーステークス。

これまでに地方からはのべ31頭が参戦し、1999年には岩手の雄・メイセイオペラが勝利を果たしている。

史上2頭目の快挙を目指し、今年は3頭の地方馬が中央ダートGIに挑む。

JBCスプリントを制したイグナイター
JBCスプリントを制したイグナイター

去年、交流GIのJBCスプリントで中央勢をねじ伏せ、完勝を飾った“園田の星”・イグナイター(牡6)。

イグナイターを管理する新子雅司調教師(45)が意気込みを語った。

新子雅司調教師(45)
新子雅司調教師(45)

――状態について
今までで一番良いですね。去年のJBCスプリントの頃から馬体はかなり完成してきた印象でしたけど、“究極の馬体”になったと思います。

――競走舞台について
左回り・ワンターン・1600は経験していますし、新馬戦(東京1600m)でも強い勝ち方をしていますので、気にはしていないです。

最終追い切りを行うイグナイター
最終追い切りを行うイグナイター

――意気込みを
(地方の)限られた施設でも強い馬を作れるんだということを証明できているので、相手は強いと思いますが、ここをきっちり勝ってドバイに行きたいと思います。

「南関東3冠」を達成したミックファイア
「南関東3冠」を達成したミックファイア

さらに、無敗で「南関東3冠」を達成した“大井の雄”・ミックファイア(牡4)や去年に続き2年連続の参戦となる“浦和の女傑”・スピーディキック(牝5)も中央ダートGI制覇に挑む。

他には、去年芝GIのNHKマイルカップを制し、今回が初ダートとなるシャンパンカラー(牡4)やJRA史上最高馬体重の594kgでJRA重賞を制した超大型馬ドンフランキー(牡5)などもダート王の座を虎視眈々と狙う。

出走可能となったオメガギネスと騎乗するルメール騎手(44)
出走可能となったオメガギネスと騎乗するルメール騎手(44)

また、除外対象から一転、出走が可能となったのがデビュー以来5戦3勝、2着2回という連対率100%の“素質馬”・オメガギネス(牡4)だ。鞍上は初コンビとなるクリストフ・ルメール騎手(44)、調教も好感触で絶賛。人気を集めること必至、GI初挑戦ながら注目の1頭だ。

多方面から個性豊かなメンバーが集まった今年のフェブラリーステークス。

混戦の2024年初GIを制し、「ダート新王者」に輝くのは。

フェブラリーステークスは、2月18日(日)15時40分に発走する。 

第41回フェブラリーステークス(GI)
東京競馬場・ダート1600m

1枠1番 イグナイター(牡6・西村淳也)
1枠2番 シャンパンカラー(牡4・内田博幸)
2枠3番 ミックファイア(牡4・矢野貴之)
2枠4番 ドゥラエレーデ(牡4・B.ムルザバエフ)
3枠5番 オメガギネス(牡4・C.ルメール)
3枠6番 カラテ(牡8・菅原明良)
4枠7番 ガイアフォース(牡5・長岡禎仁)
4枠8番 セキフウ(牡5・武豊)
5枠9番 ペプチドナイル(牡6・藤岡佑介)
5枠10番 タガノビューティー(牡7・石橋脩)
6枠11番 キングズソード(牡5・岩田望来)
6枠12番 スピーディキック(牝5・御神本訓史)
7枠13番 レッドルゼル(牡8・北村友一)
7枠14番 ウィルソンテソーロ(牡5・松山弘平)
8枠15番 ドンフランキー(牡5・池添謙一)
8枠16番 アルファマム(牝5・R.キング)

みんなのKEIBA フェブラリーステークス・GI 
2月18日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html 
 

みんなのKEIBA
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フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/竹俣紅 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります