富山地方鉄道の電鉄富山駅で23日、列車の到着などの構内放送にお経のような音声が混ざる現象が起き、SNSで話題となっている。新しく導入したワイヤレスマイクの周波数が近くの葬儀場と重なっていたことが原因だった。

駅員のアナウンスとお経が構内に

X(旧Twitter)で話題になっているのは、24日午前10時20分に「電鉄富山駅で原因不明の謎の儀式的音楽が流れ続けて駅員がずっと対応中。」の文言とともに投稿された2本の動画。

動画の中では、お経のような音声のほか、時折「チーン」というおりんのような音も確認でき、その音声と重なるように「ご案内いたします。11時10分発普通列車…」と、駅員の構内アナウンスも聞こえている。

富山駅の様子を捉えた動画はX上で、「この後来る列車が怖い。乗ったら何か起きそう。」「動画みて笑ってしまった。こんな事ある!?」といった声が寄せられ話題となっている。

Xへの投稿者は富山テレビの取材に対し、「駅で流れるはずのない音だったので幻聴かと思ったが、他の人にも聞こえていて安心した」と語った。

怪奇現象の原因は‟偶然の一致”

謎の音声と駅のアナウンスは一体何だったのか。

富山地方鉄道に問い合わせると、流れていたのは「近くの葬儀場で行われていた葬儀の音声だった」と説明。

電鉄富山駅では、1月23日に新品のワイヤレスマイクを使い始めたところ、この現象が起きた。

電鉄富山駅と隣接する葬儀場で使用しているワイヤレスマイクの「周波数」が偶然重なり、音声が混信した可能性があるという。

この音声の混信による駅の運営や列車の運行への影響は確認されていない。

24日、駅員が周波数を変更したことで音声は止まり、今後は同様のことは起こらないだろうと話している。

今は厳かな雰囲気は解消され、通常のアナウンスにのって列車が出発している。

(富山テレビ)

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