診察に加えて、日常の健康相談などを気軽に聞くことができる医師「かかりつけ医」を普及しようと、ミュージシャンなどの肩書を持つデーモン閣下さんが福井県庁を訪れた。2024年で自称“10万61歳”となり、その長い生涯の中で感じたかかりつけ医の大切さを語った。

福井で3例目“悪魔”が知事訪問

能登半島地震でも身近なかかりつけ医の存在が見直される中、福井県庁で知事と医師会長、そして悪魔の鼎談(ていだん)が行われた。

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現れたのは、ミュージシャンやマルチタレントとして全国的に知名度が高い悪魔・デーモン閣下さんだ。知事を待つ間、県医師会の池端幸彦会長と福井の食をテーマに盛り上がった。

デーモン閣下さん:
越前がには食べる気満々だったんですけど、えらい高くて。

悪魔という存在にも関わらず、意外にも人間味あふれるデーモン閣下さんは、厚生労働省が進める「上手な医療のかかり方」プロジェクトの大使を務めている。かかりつけ医などの普及啓発を図るため全国を巡っていて、知事訪問は福井で3例目となった。

2024年で10万61歳になったデーモン閣下さん
2024年で10万61歳になったデーモン閣下さん

デーモン閣下さんは、西暦紀元前9万8,038年11月10日に“発生”し、2024年で10万61歳になったという。長い生涯の中で感じた「かかりつけ医を持つメリット」を伝えた。

デーモン閣下さん:
「かかりつけ医を持つ」ということは、体調が悪くなったときに、いきなり大きな病院に行ったり時間外に行ったりすることが医師の労働負担になっているので、救急担当医師が疲弊せずに済む。

福井弁と優しいまなざしでPR

福井県が2023年度、2,000人にアンケートをした結果、県内では79%が「かかりつけ医を持っている」と回答している(全国平均では80%)。ただ、30代と40代では平均を下回るため、その世代に認知度の高いデーモン閣下さんを招いた。

福井県は市民公開講座などを通してPRを進めている。デーモン閣下さんは、さらに普及してほしいと自らの写真を使ったサイン入りの啓発ポスターを知事に贈った。

デーモン閣下さん:
ドクターデーモンというキャラクター。なるべく優しい顔をしてと言われ、不本意ながら。

優しいまなざしでの写真撮影に応じたり、動画で普及を呼びかけたりと啓発を進めている。福井県民には「はよ、かかりつけ医持とっさ!(早く、持ちましょう!)」と福井弁で呼び掛けた。

(福井テレビ)

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