岡山県笠岡市の市長が、職員に対しパワハラ行為をした疑いがあるとして、匿名の市職員から寄せられた音声データが市議会で再生される異例の事態が起きた。

6日に開かれた笠岡市議会の特別委員会で再生された音声は、録音された日時や場所などは不明だが、笠岡市の小林嘉文市長と見られる人物が語気を荒げて職員を叱責している声が記録されていた。

音声はおよそ1分で、記録されていた内容は以下の通りだ。

【議会で再生された音声】
市長 せんけど、いいんでかってやらなきゃいけないのか!いい加減なこと言うな!お前!
職員:いや、おも…
市長:軽トラに乗せれないけど、いいんだよ、これ、いくらするんだと俺が言ったというのか!なあ!
職員:いや、そんなね…
市長:バカみたいな事言うな!お前!ナンセンスなんだよ!
職員:はい。県はこちらの(※聞き取れない)を推奨(※聞き取れない)
市長:オーバーウェイトでもいいから俺がこれでイケーと言ったとでも言うんか!
職員:県は、県は…

(※場面転換と思われる約3秒の無音)

市長:相手にもされんかったし、俺は!つぶされたし、提案した議案も!今、通ってるじゃない。何であんた!そんな何の権限でな!市長に向かってさ、言うこと聞きませんよて言えるの?聞いてんじゃない!何でゼロ・100でしかもともと考えられんの?あんた!ゼロ・100か!世の中のことは
職員:そうじゃないです…
市長:なんで、そんな単純なの?
市長:3年前から比べたら遙かに(※聞き取れない)

小林市長は記者の前で実際の音声データを聞き、自身の声であると認めた。

小林市長は「仕事の話とすれば、笠岡を変えたいという思いが語気に表れていたんじゃないですかね」とした上で、場面や前後の関係がわからないので、パワハラにあたるかどうかは判断できない、と述べた。

市議会の特別委員会は、音声データについては今後、人事課に提供し、対応を委ねるとしている。

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