SL人吉の蒸気機関車・58654号機が101歳の誕生日を迎え、バースデーランを行った。イベントには子どもたちが無料で招待され、みんなで誕生日を祝った。

58654号機が101歳の誕生日

11月18日午前8時頃、JR八代駅には多くの子ども連れの姿があった。

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子ども:
SL人吉(に乗ります)

子ども:
(きょう乗れるのが)楽しみ

行われるのは、JR九州の観光列車「SL人吉」のイベントだ。SL人吉の蒸気機関車・58654号機は、1922年(大正11)の11月18日製造で、この日が101歳の誕生日。国産では現役最古の蒸気機関車だ。

「ハチロク」の愛称で親しまれていて、これまで観光列車として90万人を乗せて走った蒸気機関車。しかし、老朽化や部品調達が困難なことから、2024年3月での引退が決まっていて、現役でのバースデーランは今回が最後となる。

子どもたちの笑顔を乗せて出発進行!

JR九州は、101歳の誕生日と8620形にちなんで、8歳、6歳、2歳、0歳の子どもと保護者101人を無料で招待した。

用意された特大のバースデーケーキ
用意された特大のバースデーケーキ

1年ぶりに八代駅のホームに戻ってきたSL人吉は、肥薩線にゆかりがある人たちや鉄道ファンなども集まり、特大のバースデーケーキで誕生日を喜び合った。

そして、SL人吉は黒い煙を力いっぱい上げながら、熊本駅に向けて出発した。残念ながらSL人吉に乗車できなかった子どもも両手に旗を持ち、「お見送りができた」とうれしそうだった。

また、豪雨で被災し、今は不通となっているJR人吉駅周辺の「人吉温泉女将の会・さくら会」のメンバーは、「(引退後は)人吉駅の機関庫で誕生日を迎えてほしい。待ってます」と引退後のSLの活用に期待を寄せた。

101歳になった蒸気機関車は、子どもたちの笑顔を乗せて、2024年3月の引退まで駆け抜ける。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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