「SL人吉」は2024年3月にラストランを迎える。1月12日には乗車ツアーが開かれ、熊本県内外からファンが集まった。

乗車ツアーに県内外からファン集まる

2024年春にラストランを迎えるJR九州の観光列車「SL人吉」。黒い煙を元気よく出しながら、ホームに入って来た。

けん引する蒸気機関車・58654号機は、製造から100年以上が経過し、車両の老朽化などを理由に、2024年3月での引退が決まっている。

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参加者:
懐かしい。生まれが鹿児島で、就職で福岡に行くときには、これだった

ラストランを前に開かれたこの日の乗車ツアー。「SL人吉」は熊本県内外から集まった約60人のファンを乗せ、佐賀の鳥栖駅を目指す。

参加者の中には、亡き妻と一緒に旅する人も。

――亡くなった奥さんは旅行が好きだった?
参加者:
私が好きだった。嫁はあんまり…。インドア派だったので私が無理やり(旅行に)連れて行く感じだった

「寂しい」別れを惜しむ声も

昼食は人吉駅の駅弁「栗めし」が準備され、乗客たちは車窓からの景色とともに楽しんでいた。また、停車駅では、「SL人吉」を間近で写真に収めたり、機関士の仕事を見学したりしていた。

参加者:
時代の流れとはいえ、(引退は)寂しい。まだ観光列車として残ってほしい

また、「機関士もかっこよかったし、JRの方にもいっぱいお話を聞かせていただけて、とても楽しかった」と話す参加者もいた。

「SL人吉」のラストランは、3月23日だ。

(テレビ熊本)

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