早くも本格化している「おせち商戦」。新型コロナが5類に移行して初めてのお正月とあって、トレンドも大きく変わっているようだ。

今年の正月は“大人数”で

福岡市天神の「岩田屋三越」は、10月上旬に早々とおせちコーナーを開設した。

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コロナの5類移行後初のお正月となるが、トレンドは「大人数」。

「岩田屋三越」おせち担当・斉藤恵一さん:
今年はコロナが5類になって初めてのお正月ということなので、一家団らんで、大人数でお正月を迎えたいという方が増えてきているような感じがします

例えば「和洋中華の三段重」は、価格は7万円と高めだがトレンドに合った5~6人前。(「ニューオータニ」)

一方ステーキハウスが手がける「洋風おせち」は、ビーフシチューにハンバーグ、ローストビーフも入っていて、久しぶりに集まった親戚全員が楽しめる内容となっている。(「ステーキハウス蜂」)

買い求めに訪れた女性は「人数がけっこう集まるので、大きいのを買うか小さいのを2個買うか悩んでます。集まるのは8人ぐらい」と話す。

本格的な「冷凍おせち」

特に店が力を入れているのが、5類移行後初の年末年始に、長期の旅行へ出かける人向けの「冷凍おせち」。賞味期限が長いため、旅行から帰った後に食べられる。

冷凍といっても本格的で「肉づくし」は牛タンや合鴨、チャーシューにハンバーグが入った贅沢なセットとなっている。(「名古屋マリオットアソシア」)

そして「ビストロ風」は、キッシュやテリーヌ、ミートローフなど37品が全て小分けされている。(「味ま野」)

おせちのニーズが多様化する一方で、ほぼ全商品1,000円から1,500円値上げになっているという。値上げが避けられないなかで、福岡県内の会社が作っている、ある「おせち」に注文が殺到している。

ワンコインのおせちを「お試し」

黒豆やきんとんなど定番のメニューに加え、祝い海老やデザートのガトーショコラまで14品が入ったおせち。

特徴はその大きさで縦横約14cm。1人分のコンパクトサイズなのだ。高額なおせちを注文する前に「お試し」をしたいという需要に応えた商品で、値段はワンコインの500円。

手軽に試せるうえ、冷凍で日持ちするとあって注文が殺到しているという。

「久松」原口功司製造長:
やっぱり、お正月、晴れの日、元旦に「一番、最初のお食事を失敗してほしくない」という思いを込めて、その前にお試しで食べて頂ければと思って作っております

新型コロナの5類移行後、初めて迎えるお正月。様々なニーズにあったおせちを選んで新年を迎えるのもよいかもしれない。

(テレビ西日本)

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