11月3日の朝、長野県大町市の山林でキノコ採りをしていた50歳の男性がクマに頭をかまれけがをした。男性は自力で下山して、近くの住民に救助を求め、その後、病院に搬送された。2023年、県内ではクマによる人身被害が相次いでいて、県は注意を呼びかけている。
頭をおさえながら助け求める
全国で相次ぐクマによる被害。
県内でも3日、男性がけがをした。
午前9時すぎ、大町市平地区の山林でキノコ採りをしていた静岡県湖西市の50歳の男性がクマに襲われた。
この記事の画像(4枚)男性は頭をかまれて出血したが、自力で下山し、近くの住民に救助を求めた。
「『やられたー』と頭をおさえながら、助けを求めにきて、こめかみからの出血がひどかった」と、住民は話す。
男性はその後、病院に搬送されたが、軽傷だという。
クマは成獣とみられ警察などが捜索したが見つかっていない。
現場は木崎湖の東側の山林で、当時、男性は仲間2人とキノコ採りをしていたという。
県内では人身被害10件、1人死亡
県内では2023年、この男性を含めクマによる人身被害が10件起きていて、10月には飯山市で1人が亡くなっている。
大町市内では今シーズン初めての人身被害で市は3日、「クマ出没警戒警報」を出した。
動きが活発となる朝と夕方の外出をなるべく避けること、山に入る時は鈴やラジオなどで音を鳴らすよう呼びかけている。
(長野放送)