埼玉県の郵便局で発生した立てこもり事件。

鈴木常雄容疑者(86)は、旧ソ連の軍用銃「トカレフ」とみられる拳銃を所持しており、埼玉・蕨市の郵便局と、隣の戸田市の病院の2カ所で、少なくとも4発を発砲したとみられることが新たに分かりました。

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「めざまし8」は、鈴木容疑者が、事件の2週間前に行った美容室や、行きつけの電気店を取材。事件前の「異変」が見えてきました。

「銃を撃ちにいかないか」友人に誘いか?

訪ねたのは、鈴木容疑者が20年以上通っているという家電販売店。店主によると、鈴木容疑者は、友人に「銃を撃ちに行かないか」と声をかけていたといいます。

鈴木容疑者が20年以上通う家電店 店主:
(鈴木容疑者が)友達に、「銃か何か撃ちに行くけど一緒に行かないか」とか、そういう話をしてたらしいんだよね。その銃がどんな銃か分からないけどね。だから「断った」なんて言ってたけど。

鈴木容疑者が20年以上通う家電量販店の店主
鈴木容疑者が20年以上通う家電量販店の店主

知人には優しかったという、鈴木容疑者。

鈴木容疑者が20年以上通う家電店 店主:
釣りはよく行くって言ってたね。釣りとか、そこのパチンコとかも行ったりするんだろうけど。そんな感じかな。顔はちょっと怖い顔だけど、優しい感じよ。

鈴木容疑者と家電店の店主との付き合いが始まったのは、約20年前。引っ越してきた鈴木容疑者がお客として店に訪れたのがきっかけでした。

鈴木容疑者は、この店でカラーテレビや液晶テレビなど複数購入していたというのですが、近所の人に話を聞くと、このテレビを巡ってこんな出来事が。

鈴木容疑者の自宅
鈴木容疑者の自宅

鈴木容疑者の自宅の隣に住む人:
いつもテレビぶっ壊す。ドンドンと音だけだったから、すぐテレビをぶっ壊して、窓からテレビをぶん投げていたから。あぁ、また壊したんだねって感じで。

怒りに任せ、何度もテレビを破壊していたというのです。さらに、突然、怒り出すこともあったといいます。

鈴木容疑者の自宅の隣に住む人:
挨拶したら、お前んちとは関わりたくないからとかなんとかかんとか、急にキレだして。キレやすいから、まああるなと。いつも「この野郎、ばか野郎」なんて、キレ出すと。誰かとなんかあると、「ばか野郎ぶっ殺すぞ」っていうことは…。

病院の対応に“不満”か?

警察に対し、戸田中央総合病院の「対応に不満があった」という趣旨の説明をしているという鈴木容疑者。

2週間前にも訪れたという、いきつけの美容院で話を聞くと、普段は差し入れなどをもってきてくれる気のいい人物だったといいますが、時に“病院への不満”を口にすることもあったといいます。

鈴木容疑者が常連だった美容室スタッフ:
足が悪かったので、病院の文句みたいなことは、ちらっと聞いたことがあるような。どこの病院にかかっていたかは…。今回のことで中央病院だったんでしょうけど。

80代の容疑者が、なぜ一連の犯行に至ったのか?警察は詳しい動機について、引き続き調べを進めています。
(めざまし8 11月2日放送)