2023年冬、福島県に国内最大規模のスキー場が誕生する。表磐梯と裏磐梯をつなぐリフト13基・33コースの広大なスキー場。冬に福島県を訪れる外国人観光客の多くがウインタースポーツを楽しみにしているというだけに、インバウンド需要にも期待が高まっている。
アルツと猫魔が一つに
2023年12月、表磐梯の「アルツ磐梯」と裏磐梯の「猫魔スキー場」がつながり「ネコママウンテン」が誕生する。リフト13基に33コース、面積189ヘクタールの国内最大級のスキー場だ。
この記事の画像(6枚)星野リゾート・磐梯事業所の森本剛総支配人は「県外からも国外からも含めて、お客様の注目や関心が高まる事を期待していた。一番は地域の総需要拡大というのが目的」と話す。
隣接ホテルも利用者増加に期待
期待が膨らむのは、スキー場に隣接するホテルも同じ。磐梯山温泉ホテルでは、2023年のスキー場が稼働する時期の宿泊予約数が、すでに2019年シーズンの7割程度に達していて、最終的にはコロナ前と同じ水準の宿泊数が見込まれている。
外国人観光客の取り込みも
磐梯山温泉ホテルの宿泊者は、コロナ前は全体の約15パーセントを台湾・タイオーストラリアからの外国人観光客が占めていた。スキー場のオープン前にも関わらず、すでに多くの予約が入っているという。
さらに2024年1月からの福島空港と台湾を結ぶチャーター便に大きな期待を寄せている。森本剛総支配人は「台湾の旅行会社から空室・予約の問い合わせをいただいている。エリア全体でインバウンドのお客様を迎え入れて行くという体制を、協議して準備している」と話した。
新たに生まれ変わるスキー場は、国内外から注目されている。
(福島テレビ)