名門・立教大学野球部で起きた数々の“問題行動”について、9月30日に緊急記者会見が開かれることが分かった。

下級生の歯が折れたり10代部員が喫煙”

30日に六大学野球リーグの試合を控えていた立教大学野球部。

立教大学野球部が練習するグラウンドには警備員が…
立教大学野球部が練習するグラウンドには警備員が…
この記事の画像(12枚)

29日午後に練習を行っていた埼玉・新座市のグラウンド周辺には、多くの警備員が配置されていた。

東京六大学リーグ優勝13回を誇る名門・立教大野球部は、OBには「大沢親分」の愛称で親しまれた“球界のご意見番”、故・大沢啓二さん(享年78)など、多くのプロ野球選手を輩出してきた。

この名門野球部で浮上したのが、数々の“問題行動”。上級生による行為が原因で下級生の歯が折れたり10代の部員が喫煙するなどの問題が相次いでいたことが明らかになったのだ。

下級生の歯が折れた原因について、「2023年6月、上級生の部員があおむけに寝かせた下級生の額を狙い、地面に立てたバットを倒す行為を繰り返し行った。バットを倒した際に、グリップ部分が下級生の口に当たり、前歯1本が半分ほどかけた」と一部報道では報じられている。

実際にこうした行為が行われていたのか、立教大学に確認すると、“現在、事実関係を確認中”との回答が返ってきた。

問題行動については、6月末に野球部から大学側に報告があり、関わった上級生と喫煙した10代の部員について、処分を下したという。

関わった部員は、東京六大学野球連盟に相談や報告をしたうえで、試合の出場を続けていたという。

現役学生や野球部OBは…

立教大学の現役1年生は「2〜3日前に、親からLINEで『こんなことがあったらしいよ』って教えてもらって…すごく、ちょっとショッキングでしたね」と話す。

さらに問題行動について、現役2年生は「ちょっとだけ耳にしたことありますね。先輩が下級生にやるっていることもやってはいけないこと」と語った。

野球部のOBからは、「正直びっくりしたというのは一番最初に来た。僕が在籍していた時は上下関係も緩い方だと思っていて」と驚きを隠さなかった。

当時、野球部は総勢200人ほどで、部員の管理体制の緩さを感じていた同OBはこう話す。

「やっぱり大人の目が少ないっていうのが、一番問題かなと。しっかり体制を整えてほしい。見て見ぬふりはしないでほしい

「第三者委員会」で調査する方針

FNNの取材に対し、立教大学は「被害にあった学生には、大変申し訳ないという思いです。大学の対応含めて早急に事実確認をしていきたい」とコメント。

この問題について、“再度、検証する必要がある”として、外部を含めた「第三者委員会」を立ち上げて調査する方針。

現在、東京六大学野球は秋のリーグ戦が開催中で、立教大学は、30日に緊急会見を行い、事態について説明する見通しだ。
(「イット!」 9月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)