タレントのpecoとSHELLY、ぺえが『ボクらの時代』で鼎談。

7月12日に元夫・ryuchellさんが急逝してから、初めてのテレビ出演となったpecoは、ryuchellさんと息子と3人で築いた“家族の形”について語った。

息子の“多様性”への純粋な思い「ryuchellホンマあんた幸せやで!」

子どもへの、“多様性”の伝え方について話し合った3人。

pecoは息子に対して「色んな家族が載っている絵本とか、車椅子の子とか髪の毛がない子が普通に出てくる絵本で説明する」と明かすと、SHELLYも同じく絵本で子どもたちに伝えているといい、共通点が明らかに。

SHELLYは実際に離婚について子どもに絵本を使って説明したといい、pecoも、ryuchellさんがカミングアウトした際に、絵本を使って子どもに説明をしたという。

しかしSHELLYは「家でどんなに多様性について教えていても、子どもは外から“普通”をもらって帰ってくる」といい「(子どもが)『ピンクって女の子の色だから。青はイヤだ、男の子の色だから』と言ったりするから『誰が言ってたのそんなこと!』と、家の中に入れないようにする」とし、会話しながら伝え続けていくことの大切さを語った。

これに対しpecoも、多様性への理解について「LGBTQにすごく寛容な方が別に正義な訳でもなくて、本当にYESとかNOとかじゃなくて、全部『あ、そうですか』って、そう思えたらなって」と、思いを語った。

息子から言われた『ママのプリンスは誰なの?』

またpecoは、収録前日に「突然、息子から『ママのプリンスは誰なの?』みたいな事を言われた」と告白。

pecoは「『ママのプリンスはダダ(ryuchell)だったんだけど、ダダは女の子になりたいって言って、女の子になったでしょ。だから今は、パートナーだよ。すごく仲良しな家族だよ』と説明したという。

SHELLY、peco、ぺえ
SHELLY、peco、ぺえ
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すると「(息子は)『でも別にプリンセスが女の子じゃないといけないとか、プリンスが男の子じゃないといけない訳じゃないでしょ』と言ってくれて…。

『見てるかryuchell!聞いたか?』って(笑)。『ホンマあんた幸せやで!』って思って。

きっとryuchellがいっぱい思い悩んでいた部分を、スッと受け入れて真っすぐな気持ちでいてくれるなんて、すっごい幸せだよと本当に思って」と明かした。

「『特殊』かもしれない家族の形をこれからも『普通だよ』って」

2016年にryuchellさんと結婚し、2018年には息子が誕生するも、去年8月に離婚を発表したpeco。

「新しい家族の形」を築いていくと宣言していた中、7月にryuchellさんが急逝した。

この数年を振り返りながらpecoは「ryuchellは今いなくはなってしまったけど、私目線でも、『出会いました、付き合いました、結婚しました、妊娠しました、出産しました、と思ったらカミングアウトされました、女の子になっていきました、でいなくなってしまいました』という、この数年で自分から見てもなかなかな経験だなって思うし。

息子目線でも、パパが女の子になって、いなくなってしまって…すごい経験をたった5歳でしたなって思うんですけど。

でもこれってryuchellがいなくなったから、じゃあここで終わりじゃなくて、これからも家族であることに変わりはないし、(ryuchellさんが)息子のパパなのか父親なのか、母親なのかはわからないけど、親であることにこれからもずっと変わりないから。

私たちの、いわゆる今はまだ『特殊』かもしれないこの家族の形って、これからも私は『普通だよ』って。

息子は多分、まだ今は普通だと思っているんですよ。その心のまま大きくなっていって欲しいなと思うけど、でもきっとどこかで『あれ?もしかして…』って絶対思うときが来ると思うし、でもその思いも間違っていないし」とryuchellさんが亡くなった後も、3人での家族のカタチは続いていくと語った。

(「ボクらの時代」10月1日放送より)

「peco×SHELLY×ぺえ」
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ボクらの時代
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