今年4月に30周年を迎える朝の情報番組『めざましテレビ』。
元フジテレビアナウンサーの高島彩、中野美奈子と、現在メインキャスターを務める井上清華アナウンサーが『ボクらの時代』で鼎談。
フジテレビの“朝の顔”を担ってきた新旧3人が、生放送を担当する難しさを語った。
高島「“コソ練”は大事」
深夜番組での共演で面識があるという、中野と井上。
早口でしゃべっていくコーナーを担当していた井上に中野は「全然かまない」と太鼓判を押すと、「そんなことはないです。(不安で)すごく練習していました」と、井上は陰で練習に励んでいたことを明かした。
そんな井上に高島は「えらい!」と褒め、「やっぱり(陰で練習する)“陰練”、(コソコソ練習する)“コソ練”は大事です!」と、練習する大切さを力説。

井上から「どういう“コソ練”をするんですか?」という質問に、高島は「滑舌練習をしたり、(ニュースの)下準備をしたり。していないふうな雰囲気でいる方が自分の気持ちも楽だから。
勉強も練習もするけど、それを一旦ゼロにして現場に入るというスタンスが好き。何もしないで失敗すると『あぁ、やっておけばよかった…』となる後悔がきついので」と、キャスターという仕事への自身のスタンスについて明かした。
高島、一人スーパーでコソコソ練習
すると現在も生放送を担当している高島に、中野が「生放送は“生もの”だから勉強していても、日々ニュースが変わっていくので何が起こるか分からない。そういう時の“コソ勉”の対応はどうすればいいでしょうか?」と質問。
高島は「日々ニュースを見て、新聞を読んで、こういうふうに思うなっていうことを頭の中で思っているだけだと、言葉にならない。
思っていても、いざしゃべってみると、まとまらないということが結構ある。だからスーパーとかで一人で番組やっているみたいにコソコソブツブツしゃべったりしている」と明かすと、中野、井上の2人からは驚きの声が。
「いろんな言葉を口にしておくと、口が何となくそれを覚えていて、パッと言った時にその続きが、“自分があの時しゃべった言葉”みたいな感じで(口が自然に)動く。そうすると安心する」と明かすと、高島の生放送へ挑む姿勢に2人は改めて感心していた。
井上「言語化するのが難しい…毎回反省」
一方、現在『めざましテレビ』で生放送を担当している井上はメインキャスターになってからの悩みを告白。
「言語化するのって難しいなって…。頭の中で何となくニュアンスは分かるんですけど、じゃあ『言葉にして10秒でまとめて』と言われたら『何を言えばいいか分からない…』となります」と、尺に合わせて短時間で簡潔に言葉で伝えることの難しさを明かした。
そんな井上に中野は「『めざましテレビ』だとそういうことが求められる。CM前の10秒で前のニュースの感想を述べるとか。そういうのもすごく日々大変だなって思う」と話すと、井上は「毎回、『違ったな…』と思いながら反省する」と吐露。
高島も「分かる!だいたい『もっとあの言い方あったな』と思う」と反応し、生放送での伝え方の難しさについて、深く共感しあっていた。
「高島彩×中野美奈子×井上清華(フジテレビアナウンサー)」
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