最近、新品でも昭和っぽい花柄を描いたコップやレトロな文房具が販売されたりと、レトロブームが巻き起こっている。今人気となっているレトロ雑貨の魅力に迫った。

若い世代にも人気 レトロでポップな品が並ぶ雑貨店

谷優子アナウンサーが訪れたのは、2022年11月に富山市田中町にオープンした「古道具Camel(キャメル)」。このお店の特徴は、古くてかわいい、レトロでポップな商品がそろっていることだ。

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谷優子アナウンサー:
私、すでにこれが気になりました。花火!「しけ(湿気)ってる花火」100円(笑)

この店を営む中田元子さん(46)は、谷アナウンサーが気になった花火について「ちょっといつのか分からないんですけど、相当古いですね。あのパッケージがかわいくて」と語った。
次に目にとまった品は、お弁当箱だ。

ご飯を入れて、保育所・小学校などでストーブの上にのせて温める。

谷優子アナウンサー:
なつかしい。これ温めるやつですよね

中田元子さん:
昔使っていましたよね

店内には、ポットやグラスなど様々な品が並ぶ。

谷優子アナウンサー:
これ多分、家にありますね

中田元子さん:
若い方からしたら新鮮なんですよ。このアデリアグラスとかも若い方にもすごく人気で

谷優子アナウンサー:
花柄とか多かったですよね。昔のグラスって。あ、かわいい! こういうポットも花柄のデザイン流行りましたよね。この鍋もそうだし

谷優子アナウンサー:
いらっしゃるお客さんの年代はどうですか?

中田元子さん:
年齢層が幅広くて、50代、60代の方から20代、最近は若い方もいっぱいいらっしゃって

谷優子アナウンサー:
若い方はどんな反応ですか?

中田元子さん:
「ああ、かわいー」「かわいー」って言っています

谷優子アナウンサー:
うれしいですね、そんな反応を聞けると

中田さんのお気に入り「キャンディ キャンディ」のお茶碗
中田さんのお気に入り「キャンディ キャンディ」のお茶碗

そんな中田さんの“お気に入り”の品は、「キャンディ キャンディ」と「怪物くん」の茶碗だという。

「黒電話」のダイヤルを回して思わず…

レトロ雑貨を集めようと思ったきっかけについて、中田さんは次のように語る。

中田元子さん:
主人のおばあちゃんの家に結構古いものがいっぱいありまして、「これもかわいい!、これもかわいい!」ってものがいっぱい出てきて…

中田さんは5年前、空き家になった祖母の家を片づけたのをきっかけに古いものが好きになったという。そしてレトロ雑貨を暮らしに少し取り入れることで、心が豊かになると話す。

中田元子さん:
なつかしさ。忘れ去られていた何かを、大事な何かを思い出させてくれる

ここで見つけたのが黒電話だった。ダイヤルを回す谷アナウンサーだったが…。

谷優子アナウンサー:
ジーコジーコ(ダイヤル式電話の回転音)していいですか? なんか泣けてくる…。懐かしい…。涙出てきちゃった。絶対、ジーコジーコしてみたらわかります

中田元子さん:
私もたまに、昔の実家の番号これでかけてます

谷優子アナウンサー:
子どものころとかのこととか、いっぱいよみがえってきました! この短い時間にどうしよう…

ダイヤルを回す谷アナウンサーの目に涙?
ダイヤルを回す谷アナウンサーの目に涙?

中田元子さん:
まさか黒電話でこんなに泣いてもらえるとは(笑)

そしてお店の奥には、古い家具があった。

谷優子アナウンサー:
かわいいですね。この色合い!

中田元子さん:
昔はカラフルなのが多くて。昔の電話台はシールとか貼ってあるんですけど、それがついている方がいいって言われる方もいらっしゃって

谷優子アナウンサー:
あえて残すんですね

「知らない昭和の魅力を感じて」

レトロ雑貨の魅力について、中田さんは「昔のものって、すごく丈夫なんですよ。何十年もたってるんですけど、きれいな状態で残っている。あとあたたかみ。そういうのもすごく素敵だなと思って」と語っていた。

谷優子アナウンサー:
このお店でどんなことを伝えていきたいですか?

中田元子さん:
今の若い方は見たことないものもいっぱいあると思うんですけど、知らない昭和の魅力を感じてほしいです

丈夫な造りで、あたたかみがある昭和の家具や雑貨たち…。
自分目線でかわいいものを集めているという中田さん。「売れていくときはさみしい」と涙することもあるそうだが、「誰かにまた大切に使ってもらえる!」と、我が子を送り出す気持ちだという。

9月10日には、富山市の富岩運河環水公園で、レトロ雑貨を扱うショップが出店するイベントが開催される。昭和の魅力に触れに、出かけてみてはいかが?

(富山テレビ)

富山テレビ
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