独立プロ野球九州アジアリーグに所属する「火の国サラマンダーズ」が、来季目指していたプロ12球団の2軍参入を断念することがわかった。期限までに必要な資金を調達できなかったという。

当面は所属する九州アジアリーグに集中

火の国サラマンダーズの神田康範社長は「東京の(東証)プライムに上場されるような企業数社から興味をいただいて、何とか7月中にクローズ(契約締結)すべく動いてまいりましたが、結論としては新株主を期限までにクローズすることはできませんでした。力不足で(県民に)申し訳ないと感じています」と動画で話し、プロ12球団・NPBへの参入断念を発表した。

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7月末が参入の申し込み期限で、興味を示した大手企業と具体的な交渉が進んでいたが、最終的にはスポンサーと熊本とのつながりの面で、今回は大きなメリットを見出すことができなかったということだ。

神田社長によると、必要な年間約1億円の運営資金が調達できなかったことから、NPBへの参入計画はいったん凍結。当面は所属する九州アジアリーグに集中し、経営基盤の強化を図る方針だ。

また、並行して新球場や雨天練習場の建設など、熊本野球界の課題にも取り組みたいとしている。

(テレビ熊本)

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