5年前、栃木・日光市を観光中だったフランス人女性が突然行方不明になったことについて、国連が、日本政府に犯人特定に向けた捜査を要請したことが、FNNの取材で新たにわかった。国連が強制失踪条約に基き、日本政府に要請を行うのは初。

この問題はティフェヌ・ベロンさん(40)が2018年7月、栃木・日光市を観光中に、突然行方がわからなくなったもの。

拉致事件を専門とする国連の強制失踪委員会は、ベロンさんは事件に巻き込まれた可能性があるとして、「事件性が疑われる行方不明事件」と指摘した。

その上で日本政府に、犯人特定に向けた捜査や、家族やフランス当局に捜査情報の提供を要請したことが新たにわかった。

ベロンさんの兄・ダミアンさんは「これは事故ではない。妹がどこにいるかわからず、私たち家族は悲しい。妹はどこかで、私たちを待っているかもしれない」と話す。

日本政府は、2023年4月に「引き続き捜索している」としながらも、「事件に巻き込まれた証拠がない」と回答している。

ベロンさんの家族は、ベロンさんが突然に失踪する理由がなく、携帯電話の位置情報が滞在していたホテル周辺から突然途切れたことから、事件に巻き込まれた可能性があると訴えている。
(「Live News days」7月19日放送より)
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