小学生の頃から環境問題に興味があったfabula株式会社の町⽥紘太さんは、大学時代にコンクリートに代わる新素材を食品廃棄物から作る技術を開発した。

「オランダに昔住んでいたこともあり、小さい頃から環境問題に興味がありました。

オランダは海より低いところにある国で、海面上昇などリアルな課題を抱える中、大学に入って環境問題などに積極的に貢献できる研究がしたいと思い、食品に行きつきました」

100%廃棄物由来の新素材

世界の二酸化炭素の約8%は、コンクリートの原料となるセメントを作る際に排出されている。

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町田さんは、2021年にfabula株式会社を設立。

コンクリートに変わるような丈夫な新素材を、食品廃棄物から作る技術を開発した。

野菜の切れ端や使用済みのお茶の葉などを乾燥させて粉末状にし、それを金型に入れて高温で圧力をかければ、100%自然由来の新素材が出来上がる。

試した食品は80種類以上。

白菜で作った素材はコンクリートの4倍の強度で、金型を変えればさまざまな形の製品ができる。

堀口珈琲・狛江店に飾られているサインプレートは、品質が悪く、廃棄する予定のコーヒー豆から作ったもの。

担当者は「プレートはコーヒーの香りがするのでいろいろな意味で楽しさがあります」と話す。

いつかこれを建材にして、“食べられる家”を作りたい。

町田さんは、「廃棄物を価値化することが一番大事だと思っています。『リサイクルいいよね』と、手段が目的になるのではなくて、廃棄物を通じて“生活を豊か”にしてくれる製品を作りたいです」と語った。

fabula株式会社
https://fabulajp.com

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