無人販売店を訪れては窃盗を繰り返す“懲りない”男。福岡市中央区の無人販売店で起きた窃盗事件の一部始終を防犯カメラが捉えていた。

まさかの行動も…「おいしい!!」

2023年6月17日午後11時前、無人販売店に現れた若い男。

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男は買い物カゴを手に取るとショーケースの中に手を伸ばし、次から次に商品を取り出していく。

そして韓国風のり巻きやドーナツなど、合わせて7,400円分をカゴいっぱいに入れると、料金箱の方へ。

ところが、男は料金を支払うことなくそのまま持ち去って行ったのだ。

その2日後の6月19日。また同じ男が店に現れた。男はラーメンのほか、またもや韓国風のり巻きなど5,700円分を手に持って料金箱の方へ向かう。

映像をよくみると、男は、客が商品の感想などを書く紙に何やら書き込んでいる。いったい何を書いたのか…。

「おいしい!!」

なんと男は、商品の味を褒める言葉をつづっていたのだ。

そして今度こそ料金を払うと思いきや…、支払うそぶりを全く見せることなく、男はまたも商品を盗んでいった。

と、その5分後、男は再び店に。今度はデザートなどを詰め出した。

マイクの音声には無言で…

実は、この男の窃盗行為。店のオーナーが防犯カメラでその様子を確認していた。

「冷食屋」福岡動植物園店・荒木祥平オーナー:
防犯カメラで、遠隔で確認しました。カメラから声を出せる、遠隔で。それでアナウンスして

オーナーは、防犯カメラの遠隔マイクで男に声をかけた。

◆防犯カメラの遠隔マイク音声
オーナー「もしも―し、聞こえますか?もしも―し!」

オーナーが呼びかけると、男は無言のまま商品を戻して立ち去って行った。

懲りることなく3回目

ところが、これに男は懲りることなく、6月24日にも7,000円分の商品を盗んでいて、3回分の被害額は、合わせて2万100円に上っている。

「冷食屋」福岡動植物園店・荒木祥平オーナー:
男に出てきてもらって、支払いいただいたら、それ以上、とがめるつもりはないですけど、3回やっているので、そういう(支払う)人ではない。一刻も早く捕まってほしい

オーナーは被害届を提出していて、警察は窃盗事件として捜査している。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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