ロシアの首都モスクワでドローン攻撃があり、プーチン大統領が住む公邸周辺が被害に。一方、ウクライナ首都・キーウでは3日連続でロシアからの攻撃を受けた。
この記事の画像(19枚)30日、ついに本格的なドローン攻撃が、ロシアの首都へ向かった。
そのことで、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」トップ・プリゴジン氏の怒りが爆発している。
「ワグネル」トップ プリゴジン氏:
小汚い獣ども!お前らいったい何やってんだ!
ウクライナ内相顧問のSNSに投稿された動画から聞こえる、窓の向こうから響くすさまじい爆発音。
映像には、真っ赤な炎が上がった後、黒い煙が空に向かって伸びていく様子が映っていた。
モスクワ市内で確認されたドローンの残骸。
攻撃は、プーチン大統領が住む公邸周辺に集中していた。
ウクライナ側が、プーチン大統領の命を狙った可能性もささやかれている。
一方、ロシア側も、ウクライナの首都キーウを3日連続で攻撃している。
カメラは、ウクライナ側が、ロシア側の攻撃を上空で迎撃する瞬間を捉えていた。
ウクライナのキーウとロシアのモスクワ。それぞれの首都で、火の手が上がっている。
キーウの市長は、モスクワ攻撃の前日、こんなことを話していた。
キーウ市 クリチコ市長:
ロシア人は、キーウの人たちに悪夢をもたらしている。ならば、モスクワの人たちがのんびりしていられるのは、なぜだ?
ロシアの官僚にプリゴジン氏ブチギレ
このキーウ市の市長の発言は、ウクライナ軍の総司令官に向けられたものだ。
その翌日のモスクワ攻撃に、ロシアのメディアは「報復テロの要求だ」と批判している。
そして、人一倍怒りを爆発させているのが、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏だ。
プリゴジン氏がブチギレた相手は、やすやすと首都の攻撃を許した、ロシア国防省の官僚たちだ。
「ワグネル」トップ プリゴジン氏:
官僚のケダモノどもが!国を守るために働け!ぶくぶくと太ったケツに、高いクリームを塗ったくって、のんきに座ってんだろう!ブチギレずにいられるか!
首都の直接攻撃で、戦いのフェーズは新たな段階に突入している。
(「イット!」 5月31日放送より)