妊娠中や出産後の母親に心と体のケアするための施設が、鳥取・米子市にオープンした。
助産師や保育士のスタッフが常駐し、赤ちゃんを一時的に預かるほか、母親同士が集まり、育児について相談できるくつろぎのスペースも設けられている。産前・産後の母親のサポートを通じて、地域で子育てを支えることを目指す。

実家に帰る感覚でくつろげる

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米子市に5月10日、オープンした「産前産後ケアハウス・はぐはぐ」。妊娠中や出産後に不安を抱える母親の心と体をケアする施設だ。

利用できるのは1歳未満の乳児がいる子育て家庭で、助産師や保育士のスタッフが常駐し、赤ちゃんを一時的に預かってもらったり、授乳や沐浴のトレーニングなど、子育てに関わるサポートを受けたりできる。

福村翔平記者:
こちらの施設、赤ちゃんとともに、お母さんたちもくつろげるようにと、ドリンクを飲んだりできる広いスぺースがあるのが特徴です

施設の最大の特徴がこのラウンジエリア。カフェのようにくつろぎながら、育児について助産師に相談したり、赤ちゃんを持つ母親同士が子育ての悩みを話したりできる。(1時間500円・フリードリンク)

現役助産師が相談・サポート

この施設を立ち上げたのは2人の現役助産師だ。
コロナ禍で、子育て中に孤立を感じる母親・父親が増えたことから、そのケアの場として、この施設をオープンさせた。

沐浴がやりやすい部屋
沐浴がやりやすい部屋

施設は空き家を改修、立ち上げにあたり、米子市の支援やクラウドファンディングで資金を集めた。このような産前・産後のサポートを専門にした施設は鳥取県内で2例目で県西部では初めてだ。

産前産後ケアハウスはぐはぐ・宮田樹里代表社員:
最初から産後ケアを受けようとするとかなりハードルが高い。実家に来るような感覚でくつろいで、あしたからまたがんばろうと思って、笑顔で帰ってもらえるような施設になったら

正式オープンを前に、4月末からプレオープン。
7カ月の赤ちゃんの母親は、利用した感想を「アットホームな雰囲気がいい。共感できる仲間がいるのは、すごく心強い」と話した。

赤ちゃんといっしょに気軽に立ち寄れる場所に。現役助産師のアイデアから生まれた新しいケア施設は、地域で子育てを支える心強い味方になりそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

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