島根・奥出雲町を拠点に、ホッケー男子日本リーグに参戦している「セルリオ島根」。2023年のシーズンを迎え、町内には「奥出雲なんでも盛り上げ隊」が発足し、物心両面でチームを支えているという。

新ユニホームで心機一転

4月26日、奥出雲町で開かれた社会人ホッケーチーム「セルリオ島根」の新ユニホームの発表会。赤と白を基調とした2種類のユニホームには、スポンサーの県内企業のロゴがあしらわれている。

この記事の画像(12枚)

セルリオ島根・門脇軍馬主将:
地元に密着したチームだと思っている。たくさんの方に支援していただき、活動していることを胸に刻みプレーしていきたい

縁結びやガソリンスタンドを“かぶって”応援

新しいユニホームに袖を通し、決意を新たにした選手たちのかたわらに、「奥出雲なんでも盛り上げ隊」のメンバーの姿があった。

仁多米のお弁当にカメラ、生どらやきにハンバーガー。 そして、博物館の恐竜、とうふ、オロチ、さらには、ガソリンスタンドや仁多米、縁結びにそばなど、さまざまな「かぶり物」姿で集まった。

奥出雲町内12の商店や企業が、それぞれの看板商品や仕事内容をモチーフにした「かぶり物」を手作りした。 わが町のチーム「セルリオ島根」を盛り上げるためだ。

奥出雲なんでも盛り上げ隊・内田大さん: 
まずは「セルリオ島根」に頑張ってもらい、一緒に勢いにのって、我々「かぶり物」チームも、全国を目指して頑張りたい

この「盛り上げ隊」、ムードを盛り上げるだけではない。活動資金も支援し、物心両面で島根を拠点に全国の強豪と戦うチームをバックアップする。一方で、「かぶり物」でそれぞれの本業もPRし、奥出雲町自体を「かぶり物の聖地」として売り込んで、ホッケーチーム「セルリオ島根」を中心に、地域活性化へ「一石三鳥」の効果を狙う。

仁多米をかぶって本業もPR
仁多米をかぶって本業もPR

目指すのは日本リーグ1部昇格

ホッケーの町・奥出雲を拠点に活動する社会人チーム「セルリオ島根」のメンバーは、2022年度「高校三冠」を達成した地元の強豪・横田高校のOBが中心となっている。現在約30人の選手が所属している。

今シーズンは、社会人と学生の8チームが戦う日本リーグ2部に参戦し、1部昇格に必要な2位以内を目指している。 

セルリオ島根・門脇軍馬主将: 
たくさん応援していただいているので、その応援に負けないぐらいプレーで魅せていきたい

新ユニホームお披露目のあと、「盛り上げ隊」メンバーは、選手と一緒に、なぜかダンスを披露した。SNSで公開する「応援ダンス」の練習だ。「盛り上げ隊」がサポートし、チームのムードを盛り上げ、ファン拡大も目指す。 

シーズンは4月に開幕し、「セルリオ島根」は5月27日、ホームでの初戦に臨む。当日は、「盛り上げ隊」のかぶり物姿で選手が入場する。ピッチとスタンドが一体となった盛り上げに一役買うことになっている。

ホッケーの町・奥出雲の誇りを託された「セルリオ島根」。町ぐるみの応援に押され、念願の1部昇格を狙う。 

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。